今季最後のテニスの四大大会である全米オープンが、ニューヨーク・フラッシングメドウで24日に開幕。その本戦出場を懸けた予選決勝が現地22日に行なわれ、日本勢では男子の望月慎太郎と女子の柴原瑛菜が勝利。望月は全米オープンとしては初の、柴原は昨年に続き2年連続の本戦出場を決めた。
鮮やかなバックのウイナーを叩き込んだ時、彼は身体を“くの字”に折り、こみ上げる感情をグッと噛みしめているようだった。
ただその思いとは、本戦の扉をこじ開けた喜び以上に、「ほっとした」との安堵だったという。
堅固なベースライナーのダニエル・エライ・ガラン(コロンビア)相手に、我慢の立ち上がりから終盤にかけて抜け出し、第1セットを6-4で奪取。第2セットは勢いそのままに、5-2とリードを広げた。
だがこのサービスゲームを、やや硬さが出たか取り切れない。続くゲームは、簡単に取られた。5-4とまだリードするも、精神的圧迫感は、周囲が思う以上に感じていたようだ。ダブルフォールトも飛び出して、スコアボードには0-30の数字が灯る。
「(ゲームカウント)5-2では、取りたい気持ちが出てしまった。5-4でも、自分から積極的に行こうと思ったけれど、最初に2本はうまくいかず取れなかった」
それでも、自分の持ち味を貫く以外に、道はないと心を決める。
「めげずに、やり切れました」
静かに、だが力強く、望月は言った。
13歳からフロリダ州IMGアカデミーを拠点としてきた望月だが、跳ねる北米のハードコートは、相性の良い地ではなかった。
「パワーある選手に叩き込まれて、ボコボコにされる...」
数年前には、そんな無力感をこぼしたこともある。全米オープンそのものも、「ジュニアでも勝ててないし、去年も惜しいところで負けた。正直、好きな大会では」と打ち明ける。
その望月が今回の予選では、パワー系の選手や粘り強いストローカーなど、異なるタイプの選手相手に3連勝。その理由を問うと、彼は「別に、ハードコートだから何かを変えているというわけではないです」と応じた。
「この自分のプレースタイルでも、ハードコートやクレーコートで通用する時が、絶対に来ると思ってやってきた。そこはもう信じてやり続けられていますし、たとえ多少負けたとしても、別に落ち込むことではない。そこは本当に、自分を貫き通してやられているのが良いのかなと思っています」
昨年末からは、ジュニア時代に師事し今のスタイルの土台を築いた山中夏雄コーチと共に、原点回帰とも言える取り組みを続けてきた。型にはまらず、相手の特性や状況に応じて柔軟に自分のプレーや戦術をアジャストできる、フリースタイル的テニスが望月の“型”。その望月のテニスを、全米オープンのハードコートに刻み込んだ。
鮮やかなバックのウイナーを叩き込んだ時、彼は身体を“くの字”に折り、こみ上げる感情をグッと噛みしめているようだった。
ただその思いとは、本戦の扉をこじ開けた喜び以上に、「ほっとした」との安堵だったという。
堅固なベースライナーのダニエル・エライ・ガラン(コロンビア)相手に、我慢の立ち上がりから終盤にかけて抜け出し、第1セットを6-4で奪取。第2セットは勢いそのままに、5-2とリードを広げた。
だがこのサービスゲームを、やや硬さが出たか取り切れない。続くゲームは、簡単に取られた。5-4とまだリードするも、精神的圧迫感は、周囲が思う以上に感じていたようだ。ダブルフォールトも飛び出して、スコアボードには0-30の数字が灯る。
「(ゲームカウント)5-2では、取りたい気持ちが出てしまった。5-4でも、自分から積極的に行こうと思ったけれど、最初に2本はうまくいかず取れなかった」
それでも、自分の持ち味を貫く以外に、道はないと心を決める。
「めげずに、やり切れました」
静かに、だが力強く、望月は言った。
13歳からフロリダ州IMGアカデミーを拠点としてきた望月だが、跳ねる北米のハードコートは、相性の良い地ではなかった。
「パワーある選手に叩き込まれて、ボコボコにされる...」
数年前には、そんな無力感をこぼしたこともある。全米オープンそのものも、「ジュニアでも勝ててないし、去年も惜しいところで負けた。正直、好きな大会では」と打ち明ける。
その望月が今回の予選では、パワー系の選手や粘り強いストローカーなど、異なるタイプの選手相手に3連勝。その理由を問うと、彼は「別に、ハードコートだから何かを変えているというわけではないです」と応じた。
「この自分のプレースタイルでも、ハードコートやクレーコートで通用する時が、絶対に来ると思ってやってきた。そこはもう信じてやり続けられていますし、たとえ多少負けたとしても、別に落ち込むことではない。そこは本当に、自分を貫き通してやられているのが良いのかなと思っています」
昨年末からは、ジュニア時代に師事し今のスタイルの土台を築いた山中夏雄コーチと共に、原点回帰とも言える取り組みを続けてきた。型にはまらず、相手の特性や状況に応じて柔軟に自分のプレーや戦術をアジャストできる、フリースタイル的テニスが望月の“型”。その望月のテニスを、全米オープンのハードコートに刻み込んだ。
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