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海外テニス

「めげずにやり切れた」望月慎太郎、苦手な全米OPで本戦初出場! 柴原瑛菜は“大好きな舞台”で2年連続切符獲得<SMASH>

内田暁

2025.08.24

予選3試合を勝ち抜き、全米オープン本戦の扉を開いた望月(左)。柴原(右)は相性の良い舞台で、2年連続の出場を決めた。写真:内田暁

予選3試合を勝ち抜き、全米オープン本戦の扉を開いた望月(左)。柴原(右)は相性の良い舞台で、2年連続の出場を決めた。写真:内田暁

 今季最後のテニスの四大大会である全米オープンが、ニューヨーク・フラッシングメドウで24日に開幕。その本戦出場を懸けた予選決勝が現地22日に行なわれ、日本勢では男子の望月慎太郎と女子の柴原瑛菜が勝利。望月は全米オープンとしては初の、柴原は昨年に続き2年連続の本戦出場を決めた。

 鮮やかなバックのウイナーを叩き込んだ時、彼は身体を“くの字”に折り、こみ上げる感情をグッと噛みしめているようだった。

 ただその思いとは、本戦の扉をこじ開けた喜び以上に、「ほっとした」との安堵だったという。

 堅固なベースライナーのダニエル・エライ・ガラン(コロンビア)相手に、我慢の立ち上がりから終盤にかけて抜け出し、第1セットを6-4で奪取。第2セットは勢いそのままに、5-2とリードを広げた。

 だがこのサービスゲームを、やや硬さが出たか取り切れない。続くゲームは、簡単に取られた。5-4とまだリードするも、精神的圧迫感は、周囲が思う以上に感じていたようだ。ダブルフォールトも飛び出して、スコアボードには0-30の数字が灯る。

「(ゲームカウント)5-2では、取りたい気持ちが出てしまった。5-4でも、自分から積極的に行こうと思ったけれど、最初に2本はうまくいかず取れなかった」

 それでも、自分の持ち味を貫く以外に、道はないと心を決める。

「めげずに、やり切れました」

 静かに、だが力強く、望月は言った。
 
 13歳からフロリダ州IMGアカデミーを拠点としてきた望月だが、跳ねる北米のハードコートは、相性の良い地ではなかった。

「パワーある選手に叩き込まれて、ボコボコにされる...」

 数年前には、そんな無力感をこぼしたこともある。全米オープンそのものも、「ジュニアでも勝ててないし、去年も惜しいところで負けた。正直、好きな大会では」と打ち明ける。

 その望月が今回の予選では、パワー系の選手や粘り強いストローカーなど、異なるタイプの選手相手に3連勝。その理由を問うと、彼は「別に、ハードコートだから何かを変えているというわけではないです」と応じた。

「この自分のプレースタイルでも、ハードコートやクレーコートで通用する時が、絶対に来ると思ってやってきた。そこはもう信じてやり続けられていますし、たとえ多少負けたとしても、別に落ち込むことではない。そこは本当に、自分を貫き通してやられているのが良いのかなと思っています」

 昨年末からは、ジュニア時代に師事し今のスタイルの土台を築いた山中夏雄コーチと共に、原点回帰とも言える取り組みを続けてきた。型にはまらず、相手の特性や状況に応じて柔軟に自分のプレーや戦術をアジャストできる、フリースタイル的テニスが望月の“型”。その望月のテニスを、全米オープンのハードコートに刻み込んだ。
 
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