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海外テニス

全米オープン初戦敗退でキャリアに終止符のクビトワ。「私が恋しく思うのはテニスそのもの」と惜別の言葉<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.08.27

コロナ感染にもめげず、ラストマッチを戦い終え、コートを去るクビトワ。「全てを終えることができた」と心境を口にした。(C)Getty Images

コロナ感染にもめげず、ラストマッチを戦い終え、コートを去るクビトワ。「全てを終えることができた」と心境を口にした。(C)Getty Images

 テニス四大大会の「ウインブルドン」で2度の優勝を誇るペトラ・クビトワ(35歳/チェコ/世界ランキング543位)が、開催中の「全米オープン」女子シングルス1回戦でディアーヌ・パリー(フランス/同107位)に1-6、0-6で敗れ、18年にわたるキャリアに幕を下ろした。今年6月に「全米を最後に引退する」と表明していた。

 第1セットはサービスゲームを1度キープしたのみで、わずか25分で失った。一度コートを離れてリセットしたものの、第2セットも流れは変えられず。結局ストレートで敗れ、最後の戦いを終えた。

 試合後の会見では、3週間前に新型コロナに感染していたことを告白。この日も体調は万全には程遠かったが、それでも最後の舞台を諦めることはなかった。

「私はここでプレーしたかった。シーズンをグランドスラムで終えたかったんです。コロナにかかったからではなく、自分の意志で」

「動けなかったし、スイングできなかったし、何もできなかった。本当に難しかったです。でもやれて良かった。全てを終えることができたと思います」

 コートでは、彼女の功績を称えるセレモニーが行なわれた。
 
 2006年にプロデビューすると、09年に早くも初タイトルを獲得。11年にウインブルドンを制し、同年にキャリアハイの世界ランク2位に到達した。14年にも再びウインブルドンで頂点に立ち、国別対抗戦ではチェコを6度世界一に導いた。オリンピックには4度出場し、リオでは銅メダルを手にしている。

「プレッシャーにどう対処してきたか、トップ10に何度入ったか、とても誇りに思っています。本当に特別なことでした。世界1位にはなれませんでしたが、あの2つのグランドスラム優勝は世界1位以上の価値があると思います。特にウインブルドンですから。本当にたくさんのことに誇りを持っています」

 輝かしい歩みの一方で、16年には自宅で暴漢に襲われ、左手に重傷を負う悲劇もあった。半年間の離脱を経てツアーに復帰し、19年には「全豪オープン」決勝に進出。また、23年に自身のコーチであるイリ・バネク氏と結婚し、翌年に長男ペトロくんを出産。今年2月にツアー復帰を果たすと、「イタリア国際」1回戦で母として初勝利を挙げた。左腕から繰り出す強力なショットと、困難に立ち向かう姿は、多くのファンを魅了した。

 最後に口にした惜別の言葉には、テニスの本質が凝縮されていた。

「私が恋しく思うのは、テニスそのものです。美しいスポーツだと思います。コートでやることは全て、自分の責任か、自分の勝利か。私は、それこそがこのスポーツの美しさだと思います」

構成●スマッシュ編集部

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