テニス四大大会の女子シングルスで23度もの優勝を誇るセレナ・ウィリアムズ(アメリカ/元世界ランキング1位)の元コーチ、リック・メイシー氏(アメリカ/70歳)が、10月27日に自身の公式X(@RickMacci)を更新。先週行なわれた男子テニスツアー「スイス室内バーゼル」(スイス・バーゼル/室内ハードコート/ATP500)でキャリア最大のタイトルを獲得した19歳の期待の新星ジョアオ・フォンセカ(ブラジル/大会時46位/現28位)に対し、賛辞の言葉を送った。
既報の通りフォンセカは現地26日に行なわれた同大会決勝で、格上のアレハンドロ・ダビドビッチフォキナ(スペイン/大会時18位/現15位)に6-3、6-4で快勝。2009年にATP500が創設されて以来、ブラジル人選手として史上初となる同カテゴリーでの優勝を飾った。
またこの結果フォンセカは大会後に更新された世界ランキングでキャリアハイの28位に浮上。ノバク・ジョコビッチ(セルビア/元1位/現5位)、ロジャー・フェデラー(スイス/元1位)、アンディ・マリー(イギリス/元1位)に並ぶ19歳でのトップ30入りも果たした。
“テニス界の英雄”とも称されるフェデラーが現役時代に10度の優勝を経験したバーゼルで、今年2月の「IEB+アルゼンチン・オープン」(クレーコート/ATP250)に次ぐツアー2勝目を挙げ、“記録ずくめ”のタイトルをゲットしたフォンセカ。かつてセレナをはじめアンディ・ロディック、ジェニファー・カプリアティ、ビーナス・ウィリアムズ(以上アメリカ)、マリア・シャラポワ(ロシア)ら5人の世界1位を指導した名伯楽、メイシー氏も19歳のポテンシャルの高さを絶賛している。
さらに同氏は、いずれはフォンセカが共に四大大会を複数回制している2トップ、カルロス・アルカラス(スペイン/現1位)とヤニック・シナー(イタリア/現2位)に肩を並べ、男子ツアーの頂点を競い合う存在になるとも予想。更新したXで次のように綴った。
「“ブラジリアン・ブラスター”(ブラジルの爆撃機=フォンセカ)は私が2年前に言った通り、“世代を代表する才能”を持つ選手だ。いずれ“イタリアン・フレイムスロワー(イタリアの火炎放射器=シナー)”と“スパニッシュ・マジシャン(スペインの魔術師=アルカラス)”とともに“新ビッグ3”を作り上げるだろう」
さらに別の投稿でも改めてこう続けた。「フォンセカは他のどの若手よりも勢いがあり、自信を持って完成度の高いゲームを展開している。“ブラジリアン・ブラスター”は若手の誰よりも早くトップ10へ到達し、やがてあの2人(アルカラス、シナー)とも肩を並べるだろう」
アルカラスとシナーが“2強時代”を築きつつある男子テニス界。そこに勢いあるフォンセカが割って入れば、ツアーはますます面白くなりそうだ。今後の19歳のさらなる飛躍を期待したい。
文●中村光佑
【動画】フォンセカVSダビドビッチフォキナの「スイス室内バーゼル」決勝ハイライト
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既報の通りフォンセカは現地26日に行なわれた同大会決勝で、格上のアレハンドロ・ダビドビッチフォキナ(スペイン/大会時18位/現15位)に6-3、6-4で快勝。2009年にATP500が創設されて以来、ブラジル人選手として史上初となる同カテゴリーでの優勝を飾った。
またこの結果フォンセカは大会後に更新された世界ランキングでキャリアハイの28位に浮上。ノバク・ジョコビッチ(セルビア/元1位/現5位)、ロジャー・フェデラー(スイス/元1位)、アンディ・マリー(イギリス/元1位)に並ぶ19歳でのトップ30入りも果たした。
“テニス界の英雄”とも称されるフェデラーが現役時代に10度の優勝を経験したバーゼルで、今年2月の「IEB+アルゼンチン・オープン」(クレーコート/ATP250)に次ぐツアー2勝目を挙げ、“記録ずくめ”のタイトルをゲットしたフォンセカ。かつてセレナをはじめアンディ・ロディック、ジェニファー・カプリアティ、ビーナス・ウィリアムズ(以上アメリカ)、マリア・シャラポワ(ロシア)ら5人の世界1位を指導した名伯楽、メイシー氏も19歳のポテンシャルの高さを絶賛している。
さらに同氏は、いずれはフォンセカが共に四大大会を複数回制している2トップ、カルロス・アルカラス(スペイン/現1位)とヤニック・シナー(イタリア/現2位)に肩を並べ、男子ツアーの頂点を競い合う存在になるとも予想。更新したXで次のように綴った。
「“ブラジリアン・ブラスター”(ブラジルの爆撃機=フォンセカ)は私が2年前に言った通り、“世代を代表する才能”を持つ選手だ。いずれ“イタリアン・フレイムスロワー(イタリアの火炎放射器=シナー)”と“スパニッシュ・マジシャン(スペインの魔術師=アルカラス)”とともに“新ビッグ3”を作り上げるだろう」
さらに別の投稿でも改めてこう続けた。「フォンセカは他のどの若手よりも勢いがあり、自信を持って完成度の高いゲームを展開している。“ブラジリアン・ブラスター”は若手の誰よりも早くトップ10へ到達し、やがてあの2人(アルカラス、シナー)とも肩を並べるだろう」
アルカラスとシナーが“2強時代”を築きつつある男子テニス界。そこに勢いあるフォンセカが割って入れば、ツアーはますます面白くなりそうだ。今後の19歳のさらなる飛躍を期待したい。
文●中村光佑
【動画】フォンセカVSダビドビッチフォキナの「スイス室内バーゼル」決勝ハイライト
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