男子テニスツアー「ロレックス・パリ・マスターズ」(10月27日~11月2日/フランス・パリ/室内ハードコート/ATP1000)は大会最終日の現地2日にシングルス決勝を実施。第2シードで世界ランキング2位のヤニック・シナー(イタリア)が、第9シードで同10位のフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ)を下し、同大会初優勝並びにツアー23勝目を飾った。
前週の「エルステ・バンク・オープン」(オーストリア・ウィーン/室内ハード/ATP500)を制した24歳のシナーは今大会も好調を維持。初戦の2回戦(上位8シードは1回戦免除)でジゾー・ベルグス(ベルギー/現41位)を6-4、6-2、3回戦でフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン/同21位)を7-5、6-1、準々決勝でベン・シェルトン(アメリカ/同7位)を6-3、6-3で破ると、準決勝でもアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同3位)に6-0、6-1で完勝し、決勝進出を果たしていた。
そして最後は先々週の「BNPパリバ・フォルティス・ヨーロピアン・オープン」(ベルギー・ブリュッセル/室内ハード/ATP250)でツアー8勝目を挙げたオジェ-アリアシムに6-4、7-6(4)で勝利。全試合ストレート勝ちという圧巻の内容で大会を締めくくった。
決勝でのシナーは、この試合で四大大会に次ぐマスターズ初優勝と9日開幕のシーズン最終戦「ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/室内ハード)の出場権獲得が懸かっていたオジェ-アリアシムを相手に、磨きをかけてきた多彩なプレーが光った。フォアハンドの鋭いアングルショットや意表を突くドロップショットに加え、ネット際の攻防でも絶妙なロブを披露。開始直後のゲームでブレークして第1セットを先取すると、第2セットはタイブレークを制し、1時間52分の熱戦を物にした。
オンコートインタビューでシナーは「非常にタフだった。フェリックスは試合序盤でブレークを許してからは素晴らしいサービスを見せていたから、少ないチャンスを物にする必要があった。タイブレークはミニブレークが1回だけだったが、それを果たせて本当に良かった」と試合内容を振り返り、次のように2週連続優勝の喜びを語った。
「本当に大きなタイトルだ。互いに何が懸かっているかはわかっていたけど、すごく激しいバトルだった。ここ数カ月は本当に良いプレーができた。色々と試してきたことが、こういう結果につながって本当にうれしい」
この結果シナーは今大会初戦(2回戦)でキャメロン・ノーリー(イギリス/元8位/現31位)にまさかの敗戦を喫したカルロス・アルカラス(スペイン)から世界1位を奪還することが確定。だがまだ年間1位の行方はわからない。シナーは来るファイナルズで昨年の全勝優勝分のポイントを失効するため、結果次第では再びアルカラスに1位を明け渡す可能性があるのだ。
それを踏まえつつ、最後にシナーは「また新たなタイトルを獲れたし、トリノで何が起ころうと、今年は素晴らしいシーズンだった」とコメント。年間1位は過度に意識せず、あくまでも自分のテニスを貫く姿勢を強調した。
文●中村光佑
【動画】シナーがオジェ-アリアシムを破って優勝!「パリ・マスターズ」決勝ハイライト
【関連記事】ズベレフ、3年前に負傷した右足首が腫れ…シナーに完敗し大会連覇逃す。「満足に動けず、サービスもちゃんと打てなかった」<SMASH>
【関連記事】シナーが連覇&約9億円獲得! サウジの超豪華エキジビ決勝でアルカラスに快勝「彼を参考にして自分を高められる」<SMASH>
前週の「エルステ・バンク・オープン」(オーストリア・ウィーン/室内ハード/ATP500)を制した24歳のシナーは今大会も好調を維持。初戦の2回戦(上位8シードは1回戦免除)でジゾー・ベルグス(ベルギー/現41位)を6-4、6-2、3回戦でフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン/同21位)を7-5、6-1、準々決勝でベン・シェルトン(アメリカ/同7位)を6-3、6-3で破ると、準決勝でもアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同3位)に6-0、6-1で完勝し、決勝進出を果たしていた。
そして最後は先々週の「BNPパリバ・フォルティス・ヨーロピアン・オープン」(ベルギー・ブリュッセル/室内ハード/ATP250)でツアー8勝目を挙げたオジェ-アリアシムに6-4、7-6(4)で勝利。全試合ストレート勝ちという圧巻の内容で大会を締めくくった。
決勝でのシナーは、この試合で四大大会に次ぐマスターズ初優勝と9日開幕のシーズン最終戦「ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/室内ハード)の出場権獲得が懸かっていたオジェ-アリアシムを相手に、磨きをかけてきた多彩なプレーが光った。フォアハンドの鋭いアングルショットや意表を突くドロップショットに加え、ネット際の攻防でも絶妙なロブを披露。開始直後のゲームでブレークして第1セットを先取すると、第2セットはタイブレークを制し、1時間52分の熱戦を物にした。
オンコートインタビューでシナーは「非常にタフだった。フェリックスは試合序盤でブレークを許してからは素晴らしいサービスを見せていたから、少ないチャンスを物にする必要があった。タイブレークはミニブレークが1回だけだったが、それを果たせて本当に良かった」と試合内容を振り返り、次のように2週連続優勝の喜びを語った。
「本当に大きなタイトルだ。互いに何が懸かっているかはわかっていたけど、すごく激しいバトルだった。ここ数カ月は本当に良いプレーができた。色々と試してきたことが、こういう結果につながって本当にうれしい」
この結果シナーは今大会初戦(2回戦)でキャメロン・ノーリー(イギリス/元8位/現31位)にまさかの敗戦を喫したカルロス・アルカラス(スペイン)から世界1位を奪還することが確定。だがまだ年間1位の行方はわからない。シナーは来るファイナルズで昨年の全勝優勝分のポイントを失効するため、結果次第では再びアルカラスに1位を明け渡す可能性があるのだ。
それを踏まえつつ、最後にシナーは「また新たなタイトルを獲れたし、トリノで何が起ころうと、今年は素晴らしいシーズンだった」とコメント。年間1位は過度に意識せず、あくまでも自分のテニスを貫く姿勢を強調した。
文●中村光佑
【動画】シナーがオジェ-アリアシムを破って優勝!「パリ・マスターズ」決勝ハイライト
【関連記事】ズベレフ、3年前に負傷した右足首が腫れ…シナーに完敗し大会連覇逃す。「満足に動けず、サービスもちゃんと打てなかった」<SMASH>
【関連記事】シナーが連覇&約9億円獲得! サウジの超豪華エキジビ決勝でアルカラスに快勝「彼を参考にして自分を高められる」<SMASH>




