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【1日3分間のメンタル強化法 第51回】ネガティブが止まらない時こそ…“最高のスイッチ”でプレーを立て直せ!<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.11.08

試合でミスをしても流れを崩さないためには、心を一度リセットできる“最高のスイッチ”が欠かせない(※写真はイメージ)。(C)Getty Images

試合でミスをしても流れを崩さないためには、心を一度リセットできる“最高のスイッチ”が欠かせない(※写真はイメージ)。(C)Getty Images

 テニス競技はメンタルによって大きく結果が左右されるスポーツです。しかし、メンタルを強化したいけれど「なんか大変そうだ」と敬遠している人はいないでしょうか。

 本シリーズでは一般プレーヤーに向けて、伊達公子氏や浅越しのぶ氏といった日本テニス界をけん引したトップ選手の指導経験を持つメンタルアドバイザー椙棟紀男氏に、簡単に身に付くメンタルの強化方法を伝授してもらいます。

* * *

 メンタル指導をしていると選手から「ミスを引きずり、うまく切り替えができない」という話をよく聞きます。ミスやエラーは誰にでも起こります。確かに気持ちのいいものではありませんが、放っておくとネガティブなことが次々と浮かんできます。

 不安を抱えたままプレーを続けるか? 済んでしまったことから離れ、調子の良かった日の自分を思い出してプレーをするか? どちらを選ぶか。心の切り替えが必要な時です。

 脳の法則の1つに「焦点化の原則」があります。脳は同時に2つのことをうまく処理ができないのです。例えば悲しいこととうれしいことを同時に思うことはできません。

 そうであるのなら、ミスしたことを考えるより、何か1つに挑戦する方が絶対にいいはずです。そこで必要になるのが“最高のスイッチ”です。ミスを切り替えたい時、勇気が欲しい時、やる気を出したい時のスイッチを用意しておくことを勧めます。
 
 以前、誰かのTシャツの背中に書いてあった「やる気スイッチ故障中!」を思い出しました。一瞬これは面白いと思いましたが、すぐにもう1人の自分が「早く故障を直せ!」そして「やる気スイッチ修理中!」か「やる気スイッチ修理完了!」の方がいいのではと。

 さて、山崎拓巳著『やる気のスイッチ』の文中には「やる気は自分の中にあるモノなのに、なかなか自由にコントロールさせてもらえない。いいことがあるとやる気が出る。悪いことが起こるとやる気をなくす。外で起きていることに反応している。だから気分に左右されるのではなく、自分で気分を意図的に左右できる方法が見つかればいい」

 また、「少し感覚的な話ですが、やる気の正体は『がむしゃら』ではなく『集中』である⇒手を合わせて集中してから仕事にかかる」とありました。一読をお勧めします。

 私の場合は「〇〇を何時までにしよう!」と言って、イメージしてから仕事に取り掛かっています。また先日、チーム指導の時「コラッジョ」の話をしてきました。勇気が欲しい時の言葉です。コラッジョとはイタリア語で「勇気・度胸」を意味します。

構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2024年12月号から抜粋・再編集

【画像】強靭なメンタルを持つトッププロたちの練習の様子

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