今季を世界ランキング1位で終えたカルロス・アルカラス(スペイン)が、ライバルであるヤニック・シナー(イタリア/世界2位)との対戦を振り返り、「本質的に弱点のない選手」と語っている。
今季も2人の対決は男子テニスの中心トピックとなった。四大大会3大会(全仏、ウインブルドン、全米)と、先日のシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ)を含む計6度の決勝で激突。なかでも6月の「全仏オープン」(フランス・パリ)決勝は5時間29分に及ぶ死闘となり、テニス史に残る名勝負として語り継がれる試合となった。
世界ランキング1位争いも熾烈を極めた。アルカラスは9月の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)で四大大会6勝目を挙げ、約2年ぶりに世界1位へ復帰したが、その後の欧州インドアハードコートシーズンで連続優勝を果たしたシナーに1位奪還を許す。そして、最終戦決勝ではシナーにストレートで敗れたものの、総合成績で上回ったアルカラスが3年ぶりの年間1位の座を獲得した。通算の対戦成績は、アルカラスの10勝6敗となっている。
そんな両者は、来季最初の四大大会「全豪オープン」(1月18日~2月1日/オーストラリア・メルボルン)を前に、1月中旬に韓国で開催されるエキジビションマッチで再び顔を合わせる予定だ。新年早々に実現する“頂上決戦”に、テニスファンからは熱い視線が注がれている。
こうした中で、アルカラスは韓国のテニスメディア『Tennis Korea』のインタビューに応じ、シナーについて改めて言及した。「ヤニックとは幼い頃からツアーを共にし、お互いのプレーを熟知している」と前置きし、対戦するうえで最も難しいポイントを次のように語っている。
「ヤニックは本質的に弱点のない選手だ。攻撃力は圧倒的で、守備は驚異的な速さと安定性を兼ね備えている。2025年シーズンでは完全に支配的だった。グランドスラム2勝、ATPファイナルズ制覇を果たし、僕と最終盤まで世界ランキング1位の座を争い続けた」
さらに、シナーの強さを上回るために必要な“条件”についても、アルカラスは率直に言葉を続けた。
「試合を通して高い集中力を維持しなければならず、一瞬の油断も許されない。勝機をつかむためには、最初のポイントから最後のポイントまで100%の力を注がなければならない相手だ」
今季を世界1位で締めくくったアルカラスがここまで語るのは、それだけシナーの示し続けた強さが本物である証しにほかならない。2026年シーズンも、男子テニス界の頂点を争う2人の対決から目が離せない。
構成●スマッシュ編集部
【動画】アルカラスVSシナーの「ATPファイナルズ」決勝ハイライト
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今季も2人の対決は男子テニスの中心トピックとなった。四大大会3大会(全仏、ウインブルドン、全米)と、先日のシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ)を含む計6度の決勝で激突。なかでも6月の「全仏オープン」(フランス・パリ)決勝は5時間29分に及ぶ死闘となり、テニス史に残る名勝負として語り継がれる試合となった。
世界ランキング1位争いも熾烈を極めた。アルカラスは9月の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)で四大大会6勝目を挙げ、約2年ぶりに世界1位へ復帰したが、その後の欧州インドアハードコートシーズンで連続優勝を果たしたシナーに1位奪還を許す。そして、最終戦決勝ではシナーにストレートで敗れたものの、総合成績で上回ったアルカラスが3年ぶりの年間1位の座を獲得した。通算の対戦成績は、アルカラスの10勝6敗となっている。
そんな両者は、来季最初の四大大会「全豪オープン」(1月18日~2月1日/オーストラリア・メルボルン)を前に、1月中旬に韓国で開催されるエキジビションマッチで再び顔を合わせる予定だ。新年早々に実現する“頂上決戦”に、テニスファンからは熱い視線が注がれている。
こうした中で、アルカラスは韓国のテニスメディア『Tennis Korea』のインタビューに応じ、シナーについて改めて言及した。「ヤニックとは幼い頃からツアーを共にし、お互いのプレーを熟知している」と前置きし、対戦するうえで最も難しいポイントを次のように語っている。
「ヤニックは本質的に弱点のない選手だ。攻撃力は圧倒的で、守備は驚異的な速さと安定性を兼ね備えている。2025年シーズンでは完全に支配的だった。グランドスラム2勝、ATPファイナルズ制覇を果たし、僕と最終盤まで世界ランキング1位の座を争い続けた」
さらに、シナーの強さを上回るために必要な“条件”についても、アルカラスは率直に言葉を続けた。
「試合を通して高い集中力を維持しなければならず、一瞬の油断も許されない。勝機をつかむためには、最初のポイントから最後のポイントまで100%の力を注がなければならない相手だ」
今季を世界1位で締めくくったアルカラスがここまで語るのは、それだけシナーの示し続けた強さが本物である証しにほかならない。2026年シーズンも、男子テニス界の頂点を争う2人の対決から目が離せない。
構成●スマッシュ編集部
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