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海外テニス

肩の手術を終えた元世界12位チョリッチが復活へ意欲!「まだ私の中にはテニスが残っています」<SMASH>

中村光佑

2025.12.01

かつて世界12位まで駆け上がったチョリッチ。度重なるケガにも闘志は揺らがず、肩の手術を経て再起へと歩み出そうとしている。(C)Getty Images

かつて世界12位まで駆け上がったチョリッチ。度重なるケガにも闘志は揺らがず、肩の手術を経て再起へと歩み出そうとしている。(C)Getty Images

 男子テニスの元世界ランキング12位、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)が肩の手術を受けたことを自身のSNSで報告した。「まだ私の中にはテニスが残っています」――ようやく痛みから解放され、29歳はキャリアを再構築するスタートを切る。

 シーズン終了を迎えほとんどの選手が休暇に入るこの時期に、チョリッチは懸案だった肩のオペを決断。自身のインスタグラムで明かしたように、長く抱えてきた問題だった。

「残念ながら、5月のトレーニング中に負った肩のケガでずっと悩まされてきたため、手術を受けなければなりませんでした。オリビエ・ベルボルクト医師やAZモニカ病院のチームの、信じられないほどのケアとプロ意識に対し、心から感謝します。医師は手術の結果と肩の全体的な状態に大変満足していました」

 今回の手術を担当した医療チームへの感謝を述べた上で、次のように意欲を語った。

「だから、まだ私の中にはテニスが残っています」
 
 現在29歳のチョリッチは、ジュニア時代から有望株として注目され、2017年の「ハッサンⅡ世グランプリ」(クレー/ATP250)でツアー初優勝。翌年は「ロレックス上海マスターズ」(ハード/ATP1000)で決勝進出を果たすなど活躍し、11月にキャリアハイの世界12位を記録した。

 その後も20年の「全米オープン」(ハード/四大大会)でベスト8に進出するなど、トップ選手として上位に君臨してきた。堅固なディフェンスと闘志あふれるプレーが持ち味で、クロアチアのレジェンド、ゴラン・イバニセビッチ氏が「まるでピットブルのよう」と表現したほどだ。

 その後、21年のシーズン序盤にヒジの手術を受けて戦線離脱。年間最終ランキングは73位まで下降したが、翌年の3月に復帰すると8月の「シンシナティ・オープン」(ハード/ATP1000)でマスターズ初制覇を果たし、完全復活を印象づけた。

 近年では、24年に早期敗退を多く喫して再びランキングが低迷、今季は再起を図る1年だった。ATPツアーの戦績は振るわなかったものの、下部ツアーのチャレンジャーで奮闘。3月から5月にかけて精力的に転戦し、短期間で4タイトルを獲得していた。コメントにあるように、その後5月のトレーニング中に肩を痛め、現在のランキングは117位となっている。

 手術を終えたチョリッチは、SNSの投稿を「皆様のサポートに感謝します。コートで近いうちにお会いしましょう」と締めくくった。29歳の闘志はまだまだ衰えていない。

構成●スマッシュ編集部

 【画像】肩の手術を報告したチョリッチが再起へ意欲

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