女子テニス世界ランキング８位のジャスミン・パオリーニ（イタリア／29歳）が海外スポーツサイト『Sky Sport』イタリア版のインタビューに応じ、ダブルスパートナーで同郷のサラ・エラーニ（38歳／複元１位／現３位）をサポートメンバーとしてチームに招聘したことを明らかにした。

　今回のインタビューでパオリーニは来季からエラーニが技術・戦術面の指導を担当することを報告。２人は女子ダブルスで数々の成功を収めており、これまでに昨年のパリ五輪や今年６月の全仏オープン、四大大会に次ぐグレードのWTA1000シリーズ４大会を含む計９タイトルを獲得している。

　これによりしばらくは現コーチのダニロ・ピッツォルノ氏とエラーニの２人にサポートを受ける見込み。ちなみにピッツォルノ氏は以前イタリアのテニスアカデミー「ピアッティ・テニスチーム」でビデオ分析部門の責任者を務め、その後伊テニス連盟の技術部門でも同様の役割を担った著名指導者だ。また、過去にはリュドミラ・サムソノワ（ロシア／現17位）を指南し、2023年には同選手をキャリアハイの世界ランキング12位に導いた実績を持つ。
  　24年に最高峰の四大大会で２度のシングルス決勝進出を果たした遅咲きのパオリーニは、今季も母国開催の「イタリア国際」（クレー／WTA1000）で優勝し、「シンシナティ・オープン」（ハード／WTA1000）でも準優勝を経験。しかし四大大会での最高成績は全仏オープンでの４回戦進出にとどまり、先日の女子シーズン最終戦「WTAファイナルズ」（室内ハード／FIN）でも３戦全敗を喫して予選敗退に終わっていた。

　なお現時点でパオリーニは、イタリア代表としてエントリーしている男女混合の国別対抗戦「ユナイテッドカップ」（26年１月２日～11日／オーストラリア・パース、シドニー／ハード）で新シーズンをスタートする予定。最後に29歳は新体制で迎える来季へ向け、「今の女子テニスは非常に攻撃的で展開も早く、レベルも上がっている。それに対応するためのプレー改善をやっていきたい」と並々ならぬ意欲を口にした。

文●中村光佑

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