日頃からヨネックスのラケットを使用している女性プレーヤーを対象に始まった「ヨネックスレディースチャレンジカップ」。その全国決勝大会が12月９・10日の２日間にわたり、神奈川県横浜市の横浜国際プールで開催された。

　「ヨネックスレディースチャレンジカップ2025全国決勝大会」には、全国地区の予選を勝ち抜いた51組が参加。大会前日に現地入りした代表選手たちは、横浜市内のホテルで催された豪華レセプションパーティーで親睦を深め、翌日の試合に臨んだ。

　大会初日は、３ペア１組・全17ブロックに分かれてリーグ戦を実施。ここで順位を決定し、２日目はその順位に基づいて１～３位の順位別トーナメントが行なわれた。

　優勝ペアにオーストラリア旅行が贈られる注目の１位トーナメント決勝は、埼玉代表・加来／諸我ペアと、神奈川代表・能／牧石ペアの顔合わせ。序盤はやや緊張感が出たのか、３ゲーム連続でブレーク合戦に。その後は両ペアが積極的に動き、ポイントを取り合う一進一退の攻防が続いたが、大事な場面で相手ペアからミスを引き出した加来／諸我ペアが6-3で能／牧石ペアを下し、見事優勝を飾った。

　優勝した加来／諸我ペアは、「危ない場面も多かったですけど、最後まで強気でプレーできたのが勝てた理由でしょうか。この２日間、充実した時間を過ごせました。出場できて良かったです！」と笑顔を見せた。
  　一方惜しくも敗れた能／牧石ペアは、「100%力を出し切ったので悔いはありません。相手はうまかったです。負けた原因は、向こうの勝負強さとポーチに出る勇気かな」と振り返った。

　今大会の特長は、試合数の多さはもちろん、「選手ファーストで居心地が良かった」（今年の参加者）と評判のアットホームな雰囲気。だからこそプレーに集中でき、「普段は対戦できない相手と試合ができる」という点も大きな魅力となっている。

　また、恒例の人気イベントが、ヨネックス所属のプロに挑戦するチャレンジマッチ。今年も昨年に続いて兼城悦子プロと小畑沙織プロが登場した。

　試合は30－30からの１ゲームマッチだが、プロと直接プレーできるとあってコートは大盛り上がり。兼城プロが緩急織り交ぜたネットプレーを見せ、小畑プロもパワフルなサービスとストロークを随所で披露。翻弄されたペアもいる一方で、プロに競り勝ったペアもいたが、皆さん、貴重な体験ができたことに大満足だったようだ。のべ50ペア以上がプロに挑んだイベントは、今年も熱気に包まれた。

　さらに、お洒落な参加者を表彰するベストドレッサー賞も用意されている。興味のある方は、ぜひ2026年大会に参加してみてはいかがだろう。素晴らしい経験が待っているはずだ。

■開催日／12月９日・10日
■会場／横浜国際プール特設インドアコート
■主催／ヨネックス株式会社
■特別協賛／ダイドードリンコ株式会社
■協賛／株式会社Beautyline　タケヤ化学工業株式会社　株式会社丸善　一般社団法人Top Athlete Group　ビンス・バークレーテニスアカデミー　東京ウェルネス株式会社
■後援／月刊「スマッシュ」
■協力／東京・横浜リゾート＆スポーツ専門学校テニスコース

取材・文●澄田公哉

【画像】全国から集まった51組が熱戦を繰り広げた女子テニスの祭典「ヨネックスレディースチャレンジカップ2025 全国決勝大会」フォトギャラリ―

【関連記事】熱く！楽しく！全国大会をかけた女子ダブルスによる真剣勝負「ヨネックスレディースチャレンジカップ2025」が開幕！

【関連記事】「オーストラリア旅行」を手にしたのは神奈川代表の伊藤／井上ペア！【ヨネックスレディースチャレンジカップ2024 全国決勝大会】＜SMASH＞