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海外テニス

【伊達公子】全仏OPの注目は新女王のシフィオンテクに3位のバドサ。大坂なおみはまだクレーでは厳しい<SMASH>

伊達公子

2022.05.20

「女子テニスはまだ何が起きてもおかしくない状態」と言う伊達公子さん。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

「女子テニスはまだ何が起きてもおかしくない状態」と言う伊達公子さん。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

 5月22日から全仏オープンテニスが始まります。女子の注目はやはり、ナンバー1になったイガ・シフィオンテクでしょう。ナンバー1として初めて迎えるグランドスラム。ここまでの前哨戦の戦いを見てもさらに自信がうかがえます。ただグランドスラムはまた格別でプレッシャーも出てくるでしょう。

 ハードコートで3連勝した後、少し休憩を入れています。得意のクレーでは、今まで以上にケガには気を付けなくてはいけません。調子のいい時というのは、動けている証拠でもあるので、それだけ身体に負担もかかってきます。色々な変化が生まれている今、準備は慎重に丁寧に、かつ抑え気味ぐらいでいいと思います。彼女がどのような入り方をしてくるのかは、注目点です。
 
 あと女子では、スペインのパウラ・バドサでしょうか。彼女で際立つのはファイトぶりと、迷いのない攻めとしぶとさです。他の選手がいないから際立っているということもあるかもしれませんが、プレー面でまとまりはある選手だと思います。でもまさか3位まで上がってくるとは思いませんでした。
 
 女子はランキング2位から5位までのポイントがかなりつまっています。昨年のチャンピオンであるクレイチコワが2位なので、今回の結果次第で順位変動は大いにありえます。ちなみに、4位はマリア・サッカリ、5位はアネット・コンタベイト。女子テニスは何が起きてもおかしくない状態です。
 
 大坂なおみ選手は前哨戦で2試合した後に、足の故障となりました。そういう痛みが出るということは、ハードコートでは負担にならない部分もクレーでは負荷がかかっているということでもあります。それに備えたトレーニングはやってきていると思いますが、ハードで慣れている選手にとってクレーでは故障が起きやすいものです。

 クレーでの痛みというのは長引く可能性があります。ハードコートで出てくる痛みは表面的なもので、痛みが出るのも早いけれど抜けるのも早い。逆にクレーは身体の奥の方に負担がかかるので、回復に時間がかかる場合もあります。侮ってはいけない、見極めが難しいところです。まずは、全仏オープンまでに、身体も心も良い状態になっているかどうかですね。

 チームで身体のケアをする茂木さんも含めてその辺りのことは当然、考えて取り組んでいることと思います。ただフィジカルストレングストレーナーの中村豊さんがチームから離れたことで、どういう変化が出るのかは少し心配です。

 男子では19歳のカルロス・アルカラスの勢いがあります。それも、ちょうど全仏オープンに入る前にどんどんと調子を上げているので、タイミング的にピッタリきていますね。加えてナダルもジョコビッチもまだ万全という状態ではないので、若さと勢いとこの状況を考えると優勝のチャンスはあると思います。

文●伊達公子
撮影協力/株式会社SIXINCH.ジャパン

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