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海外テニス

元世界1位のマリーの予言が的中!名前を挙げた若手が続々と活躍<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.09.15

若手選手にプレッシャーとの付き合い方をアドバイスするマリー。(C)Getty Images

若手選手にプレッシャーとの付き合い方をアドバイスするマリー。(C)Getty Images

 男子テニス元世界ランキング1位のアンディー・マリー(イギリス)の予言は、わずか13か月後に現実のものとなった。

 昨年8月にシンシナティで行なわれた、ATPTour.comのインタビューでマリーは将来1位になる選手を聞かれた時に、明確に答えている。
  
「現役の選手の中では、メドベージェフが最初にそこに到達することを期待できる選手だろう。彼は、クレーコートでもう少し安定したプレーをする必要があるけど、チャンスはあると思う」とメドベージェフの名前を挙げた。

「若い選手では、カルロス・アルカラスがとてもいい選手だと思う。彼はいいチャンスを持っていると思うよ。若手の中から1人選ぶとしたら、おそらくアルカラスだろうね」

 マリーの言葉通りにメドベージェフは、2月28日に世界1位になり、2回にわたって16週間もトップの座に君臨した。そしてアルカラスは、先の全米オープンで優勝を果たし、ATPランキング史上最年少の世界1位になっている。マリーの選手を見る目の鋭さがうかがえる。
 
 続いて、新しく1位というポジションに立つ若手選手たちに、マリーはプレッシャーとの付き合い方をアドバイスした。

「難しいことだと思うけど、自分のキャリアを振り返ってみると、いい瞬間をもっと楽しんでおけばよかったと思うんだ」とマリーは言う。

「テニスは、スケジュールの関係で、次から次へと大会があり、素晴らしい結果を享受する時間がない。もし、カナダで優勝すれば、その日の夜の飛行機で、次の大会の会場に移動し準備を始めることになるんだ」とスケジュールが詰まっている現状を語った。

「ただ、そのような時こそ、少し距離を置いて、数日かけて優勝を楽しめたらと思う。優勝するためには多くの努力が必要だし、ずっと夢見ていたことでもある。でも、一旦その中に入ってしまうと、次の週が気になって仕方がない。それを少し後悔しているんだ」

 勝利の喜びを分かち合う時間が欲しいが、息をつく余裕がないのは、「勝ち続けなければならないんだ」という選手の宿命なのだろうか。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】史上最年少の1位となった19歳アルカラスの全米オープン2022優勝までの激闘の記録
 

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