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海外テニス

ジョコビッチの財団が待機児童解消のために教育の場を提供「一緒に子どもたちの願いを叶えましょう」<SMASH>

中村光佑

2022.11.30

子どもたちの就学を支援する活動に力を入れるジョコビッチは、自身の財団を通じて新たなプロジェクトをスタートさせた。(C)Getty Images

子どもたちの就学を支援する活動に力を入れるジョコビッチは、自身の財団を通じて新たなプロジェクトをスタートさせた。(C)Getty Images

 現地11月29日、男子テニス元世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現世界ランク5位)が自身の公式ツイッター(@DjokerNole)を更新。自らが運営する「ノバク・ジョコビッチ財団」を通じて、母国セルビアに待機児童解消を目的とした新たな教育の場を提供するプロジェクトを進めていることを明らかにした。

 2007年にジョコビッチが設立した同財団は、セルビアにおける全ての幼い子どもたちが就学前に平等かつ質の高い教育を受ける機会を与えることを目標に掲げており、約15年間にわたって自国での幼稚園の建設やコミュニティセンターの改築などをはじめ、様々な人道的活動に取り組んできた。

 20年5月には「国および国民の利益促進」に貢献したことが高く評価され、セルビア外務省から表彰を受けている。ちなみにノバク・ジョコビッチ財団の公式サイトによると、これまでに支援してきた子どもの数はすでに5万人以上にも上るという。
 
 一方でスペインのテニス専門メディア『Punto de Break』は、「セルビアでは現在も定員割れにより幼稚園に通えない子どもたちが存在する」と伝えており、まだまだ課題も山積みのようだ。そんななかで心優しき35歳の鉄人が再び問題解決に動き出した。

 このほど更新したツイッターで「贈り物の季節に」と切り出したジョコビッチは、新たに立ち上げたプロジェクトについて「ノバク・ファウンデーション(財団)は、4つの新しい学習室を提供することで待機児童リストを解消し、セルビアの町オジャチの全ての子どもたちが就学に向けて準備を始められるよう支援します」と説明した。

 また特設サイトにて設定金額を5万ユーロ(約716万円)とした寄付金を募っているとも報告。同投稿の最後には「私たちと一緒に、子どもたちの願いを叶えましょう」と一般人にもさらなる寄付を呼び掛けた。今回のジョコビッチ財団の温かい支援により少しでも多くの子どもたちがその恩恵を受けられることを願いたい。

文●中村光佑

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