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海外テニス

「今は引退して幸せだ」フェデラーが現役生活を終えた当時の心境を語る「試合の全ての瞬間を愛していた」<SMASH>

中村光佑

2023.10.01

現役復帰を望む声は今でも非常に多いが、フェデラーは「今のままでいい」と選手生活に未練はないようだ。(C)Getty Image

現役復帰を望む声は今でも非常に多いが、フェデラーは「今のままでいい」と選手生活に未練はないようだ。(C)Getty Image

 昨年9月にイギリス・ロンドンで行なわれた男子テニス団体戦「レーバー・カップ」で現役を引退した元世界ランク1位のロジャー・フェデラー氏(スイス/42歳)が、欧米スポーツメディア『Eurosport』のインタビューに登場。自身が創設に携わった同大会で現役生活を終えた当時の心境を語るとともに、「今は引退して幸せだ」と率直な気持ちを明かした。

 世界中のファンが涙した感動の引退から早1年、現在は平静な日々を過ごしているというフェデラー氏は、ロンドンの大会でラファエル・ナダル(スペイン/元1位/現240位)やノバク・ジョコビッチ(セルビア/現1位)、アンディ・マリー(イギリス/元1位/現40位)といった名選手たちに囲まれながら栄光のキャリアに幕を閉じたことが「本当に良かった」と振り返る。

「周りからあらゆることを言われ、色々なことがあった後で、我々は両チーム(チームヨーロッパとチームワールド)で一緒に素晴らしい時間を過ごした。全ての選手、そして両チームがリラックスしながら大会に臨んでいるのを見られたのは素晴らしかった」
 
 “テニス界の英雄”として長年世界中のファンに愛されてきたフェデラー氏の現役復帰を望む声は今でも非常に多いが、それに対してフェデラー氏自身は「今の生活でいい」と否定的な考えを示している。「もちろん、僕が楽しませることができたと思っている人々の喜ぶ顔を見られないのは寂しい。ツアーでプレーできたのは僕にとって良かった」としつつも、現役生活に未練はないとしてこう語った。

「実を言うと注目の的になるのは好きだが、同時にそれはもう(僕にとっては)重要なことではない。今のままでいい。現役でプレーしている時は試合の全ての瞬間を愛していたが、今は引退して幸せな気持ちでいる」

 現役時代にはのべ1500試合以上を戦ったフェデラー氏。四大大会20勝をはじめ数々の輝かしい功績も残しただけに「もうやり切った」という思いなのだろう。とはいえ、この先も何らかの形でテニスと関わる姿は幾度となく見られるはずだ。いずれはまた公式戦にも顔を見せてくれることを期待したい。

文●中村光佑

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