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海外テニス

自分のヒザを6度にわたりラケットで強打して流血!世界5位のルブレフがシーズン最終戦でプッツン<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.11.16

自身のミスでポイントを失い、その悔しさからラケットを自身のヒザに6度にわたり叩きつけ試合を中断させたルブレフ。(C)Getty Images

自身のミスでポイントを失い、その悔しさからラケットを自身のヒザに6度にわたり叩きつけ試合を中断させたルブレフ。(C)Getty Images

 テニスへの情熱が強すぎて自分自身を制御できない男、それが世界ランキング5位の26歳、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)である。

 思い通りのプレーができないとキレてしまうことから、彼のコーチを務めるスペイン人のフェルナンド・ビセンテは「まるでストレスを抱えたピットブル(闘犬)のようだ」と愛弟子を描写する。そんな“危険な男”が、またやらかした。

 事件は男子テニスのランキング上位8名によるシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(11月12日~19日/イタリア・トリノ/インドアハードコート/FIN)で起きた。現地15日に実施されたラウンドロビン(総当たり戦)でカルロス・アルカラス(スペイン/世界2位)と対戦したルブレフは、第1セットを一進一退の攻防の末に5-7で失う。

 そしてルブレフのサービスで始まった第2セットの第1ゲーム。ルブレフは40-15のリードから自身のミスによって逆転でアルカラスにブレークを許す。取れたはずのポイントが取れない…。ルブレフの怒りは沸点に達した。
 
 プレーを終えてベンチに戻る際になんと、ラケットで自身の左ヒザを力いっぱい叩き始めたのである。怒りに任せて振り下ろされるラケットは6度にわたりヒザを直撃。当然、ベンチに腰掛けた際には左足から血が滴り落ち続けた。

 ルブレフは血だらけになったヒザをタオルで拭ったものの、最終的にはトレーナーを呼んで治療。その後、試合は再開されたがルブレフのペースは上がらず。2-3 で迎えた第6ゲームからは1ポイントも手にすることができず。3ゲームを連続で失い力尽きた。

 今年4月に受けた仏紙『レキップ』のインタビューで「勝ちたくて感情を制御できず、何でもやってしまう。試合中にはものすごくストレスを感じている。まるで頭に銃を突きつけられているようなもの」と語っていたルブレフは、「このポイントを取れば試合に勝てると思った時にそれができないと、急にストレスに押しつぶされそうになる」とイライラの原因を明かしている。

 男子テニス界のエリートだけが集まるシーズン最終戦は、8名が2組に分かれてラウンドロビンを行ない、各組上位2名が準決勝に進出する。アルカラスに敗れたことで2敗となり、準決勝進出の夢が潰えたルブレフは試合後、「ヒザは問題ない」と語り「がっかりしてどうにもできなかった」と自身の愚行を振り返った。

構成●スマッシュ編集部

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