ショッキングなニュースが飛び込んできた。男子テニス元世界ランク３位のダビド・ナルバンディアン（アルゼンチン／41歳）が元恋人の部屋を盗撮したとして告発されたというのだ。アルゼンチンの新聞「ラ・ナシオン」、ドイツ紙「ビルト」など複数の海外メディアが伝えている。

　告発したのはロサリオ出身のモデルで、昨年９月から今年の６月までナルバンディアンと交際していたアラセリ・トッラードさん。報道によると、２人はパレルモのアパートをシェアしていたが、別離後もトッラードさんはしばらくその部屋で暮らしていた。そして彼女の弟が訪ねてきた際、キッチンの換気シャフトの裏側に何か光っている物に気付き、カバーを外して確認したところ、隠しカメラを発見したという。

　カメラは寝室に向けて設置されており、数本のケーブルでつながれ、ライブで監視できるものだった。トッラードさんは「言葉では言い表せないほどの恐怖でした。彼は私を見ていただけでなく、私の裸も見ることができたのです！」と起訴状の中で語っている。別れた後も自分を監視し続けるために、ナルバンディアンがカメラを残したというのが彼女側の主張だ。
  　これに対し、ナルバンディアンはカメラを設置したことは認めているという。トッラードさんと彼女の弁護士がナルバンディアンを詰問したところ「そうだ、カメラを仕掛けた。でもインターネットに問題があって、何も見ることができなかった」との証言を引き出した。

　当初、この事件は裁判所に訴状が提出されたものの、証拠不十分で却下されていた。しかしトッラードさんは不服とし、この音声メッセージを公開して控訴。警察による捜査が始まっているという。

　ナルバンディアンは2000年にプロデビュー。05年のマスターズカップ（現在のATPファイナルズ）をはじめツアー通算11勝を挙げた他、02年のウインブルドンでは準優勝を飾っている。アルゼンチンの英雄に突如湧き上がった醜聞は、ファンの間に大きな波紋を広げている。

構成●スマッシュ編集部

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