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海外テニス

“生涯グランドスラム”達成に強気で挑むアルカラス!「遅かれ早かれ全豪王者になれると確信している」<SMASH>

中村光佑

2024.12.05

21歳のアルカラスが唯一勝てていない四大大会が全豪オープンだ。近々優勝できれば、オープン化以降ではナダルの24歳を抜き最年少での生涯グランドスラム達成となる。(C)Getty Images

21歳のアルカラスが唯一勝てていない四大大会が全豪オープンだ。近々優勝できれば、オープン化以降ではナダルの24歳を抜き最年少での生涯グランドスラム達成となる。(C)Getty Images

 21歳にして現在までに四大大会4勝(全仏1回、ウインブルドン2回、全米1回)を含むツアー16勝を挙げ、次代のテニス界を牽引している男子世界ランク3位のカルロス・アルカラス(スペイン)。来年1月に開かれる「全豪オープン」(1月12日~26日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート)を優勝すれば史上最年少で“生涯グランドスラム”(テニスの四大大会全てを制覇)の偉業を達成することになる。無論本人もそれに向けての意欲は十分だ。

 スペインメディア『EFE』によると、アルカラスは現地12月3日にアメリカ・ニューヨークで行なわれたNBA(米プロバスケットボール)のニックスVSマジックをツアー仲間のベン・シェルトン(アメリカ/21位)と共に観戦。現地でメディアの取材に応じ、全豪初優勝と生涯グランドスラム達成への意気込みをこう口にした。

「遅かれ早かれオーストラリアでチャンピオンになれると確信している。来年そうなることを祈りたい。僕にとって、残りの四大大会(全豪)を制覇することは非常に重要だ」
 
 先日アルカラスは、元世界10位のパブロ・カレノブスタ(スペイン/現197位)との師弟関係を解消したサミュエル・ロペス氏を、新たに第2コーチとして自身のチームに招聘。スペインメディア『Punto de Break』によれば、ロペス氏はこれまでもメインコーチのホアン・カルロス・フェレーロ氏が不在時にアルカラスをサポートしていたという。今後は両氏が大会ごとに交代で21歳に帯同することになりそうだ。

 アルカラスは未熟だった過去の自分を振り返りつつ、新チームへの期待感を次のように語った。「彼らはお互いを100%信頼している。彼らと一緒に旅ができることは僕にとって素晴らしいものになるだろう。彼らと共に僕は選手として成長できると思う。明らかに、彼らは以前よりもずっと僕の話を聞いてくれている。僕が16歳の時は彼らに対して何も言うことがなく、ただ口を閉じて彼らの話に耳を傾けるだけだったからね」

 なお現時点でアルカラスは全豪前の公式戦にはエントリーしておらず、2025年シーズン初戦は全豪になる見込みだ。“ぶっつけ本番”のメルボルンで偉業達成なるか、注目が集まる。

文●中村光佑

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