国内最高峰の男子テニス国際大会「木下グループジャパンオープンテニスチャンピオンシップス2025（ATP500／ハードコート）。今年は９月24日～30日にかけて東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コートで開催が予定されており、すでに一部のチケットが発売されている。

　しかし公開されたチケット情報では「21時以降に行われる試合は無観客で開催される可能性がございます」との記載があり、ファンの間で波紋が広がっていた。そして大会側は６月13日、大会公式ホームページやSNSを通じて、その判断に至った経緯や大会進行予定を発表した。

　まず経緯については「昨年の本大会において試合が深夜まで及び、近隣にお住いの皆様に多大なるご迷惑をおかけいたしましたため、今年度の大会開催方法につきましては、ATP をはじめ、有明テニスの森公園および近隣住民の代表の皆様と協議の場を設け、貴重なご意見を伺ってまいりました。これらのご意見を踏まえ、東京都の条例に則った形で調整を進めております。本大会を今後も継続的に開催していくためには、近隣にお住まいの皆様の住環境を適切に確保することが極めて重要であると認識しております」とした。

　また、全米オープン後のアジアスイング（日本と中国で開催される５大会）は、アウトドアコートで行なうことが求められており、雨天時を除いて基本的に屋根を閉めることがATP（男子プロテニス協会）側から認められていないことを受け、以下のスケジュールで行なう予定だとしている。
  ●全日程を通じて21時までに試合が終了できるよう試合予定を組み、２セッションを行なう日程は有明コロシアムで11時からシングルス２試合、16時からシングルス２試合を行ないます

●有明コロシアム以外のコートにつきましても同様に、21時までに試合が終了できるように、１面あたり１日４試合を上限に試合を行なうことを基本として試合予定を組みます

●各コートにおける１日４試合につきましては、有観客での実施を予定しておりますが、天候やその他の試合進行上の理由により、追加の試合が必要となった場合には、無観客での試合実施となる可能性がございます

　なお、今年の「木下グループジャパンオープン2025」には現時点で錦織圭（世界ランク66位）、カルロス・アルカラス（スペイン／同２位）、ジャック・ドレイパー（イギリス／同４位）、テイラー・フリッツ（アメリカ／７位）、キャスパー・ルード（ノルウェー／同16位）のほか、車いす部門で連覇を飾った小田凱人といった名だたる選手が出場を表明している。

　出場選手にとっても観客にとってもベストな状態で試合が行なわれることを願いたい。

構成●スマッシュ編集部

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