女子テニスツアーのWTA500シリーズ「ムバダラ・シティDC・オープン」(7月21日~27日/アメリカ・ワシントンDC/ハードコート)は大会最終日の現地27日にシングルス決勝を実施。世界ランキング36位のレイラ・フェルナンデス(カナダ)が同48位のアンナ・カリンスカヤ(ロシア)に6-1、6-2で快勝し、ツアー4勝目を飾った。
当時19歳で出場した2021年の「全米オープン」で怒涛の快進撃を見せて四大大会初の決勝進出を果たし、翌22年には世界ランキングでキャリアハイの13位を記録した22歳のフェルナンデス。ノーシードで出場した今大会はマヤ・ジョイント(オーストラリア/同38位)、テイラー・タウンゼント(アメリカ/同97位)をストレートで破り、トップ5選手のジェシカ・ペグラ(アメリカ/同4位)と元3位のエレーナ・ルバキナ(カザフスタン/現12位)にはフルセットで勝利。昨年6月の「イーストボーン国際」(芝/WTA500)以来となるツアー決勝へ駒を進めていた。
決勝の相手は昨年10月に自己最高位の11位をマークした26歳の実力者カリンスカヤ。前日の準決勝ではフェルナンデスが21年全米決勝で敗れたエマ・ラドゥカヌ(イギリス/元10位/現46位)を撃破し、悲願のツアー初優勝に王手をかけていた。ちなみにフェルナンデスとカリンスカヤは21年の下部大会「グアダラハラ125オープン」(メキシコ・グアダラハラ/ハード/WTA125)で1度だけ対戦しており、この時はフェルナンデスが7-5、4-6、6-4で勝利。ツアーレベルで顔を合わせるのは今回が初めてだ。
元トップ20同士の対決となった決勝ではフェルナンデスが1-1で迎えた第3ゲームでブレークポイントをセーブすると、その後は一気に主導権を掌握し、第4、6ゲームでブレークを奪って30分で第1セットを先取。続く第2セットも第2ゲームから5ゲームを連取し、サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第8ゲームをきっちりとキープして1時間9分で試合を締めた。
フェルナンデスにとっては23年10月の「香港テニスオープン」(中国・香港/ハード/WTA250)以来約1年9カ月ぶりのツアー優勝。ルバキナとの準決勝では6-7(2)、7-6(3)、7-6(3)と3セット全てがタイブレークにもつれ込んだ3時間12分の激戦を制すなど、今大会は粘り強さが光った印象だ。それを踏まえつつ22歳のシンデレラガールはキャリア最大のタイトルを獲得した喜びをこう語った。
「ケイレンが出てしまったり、長時間の試合が続いたり、厳しい暑さや湿気の中での戦いが続いたりと今週は様々な試練がありましたが、そういう状況を乗り越えられたことは自信になりました。肉体的な限界を超えることができたのはもちろんのこと、精神的にも自分を追い込めたことは、今後の大会に向けてもきっとプラスになると思います」
一方のカリンスカヤは1セットも落とさずにキャリア3度目のツアー決勝進出を果たしたものの、またしても初タイトルにはあと一歩届かず。それでも表彰式では「レイラ、おめでとう。本当に素晴らしい戦いぶりでした。あなたはこのタイトルにふさわしいと思います」と素直に勝者を称えた。
文●中村光佑
【動画】フェルナンデスVSカリンスカヤの「ムバダラ・シティDC・オープン」決勝ハイライト
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当時19歳で出場した2021年の「全米オープン」で怒涛の快進撃を見せて四大大会初の決勝進出を果たし、翌22年には世界ランキングでキャリアハイの13位を記録した22歳のフェルナンデス。ノーシードで出場した今大会はマヤ・ジョイント(オーストラリア/同38位)、テイラー・タウンゼント(アメリカ/同97位)をストレートで破り、トップ5選手のジェシカ・ペグラ(アメリカ/同4位)と元3位のエレーナ・ルバキナ(カザフスタン/現12位)にはフルセットで勝利。昨年6月の「イーストボーン国際」(芝/WTA500)以来となるツアー決勝へ駒を進めていた。
決勝の相手は昨年10月に自己最高位の11位をマークした26歳の実力者カリンスカヤ。前日の準決勝ではフェルナンデスが21年全米決勝で敗れたエマ・ラドゥカヌ(イギリス/元10位/現46位)を撃破し、悲願のツアー初優勝に王手をかけていた。ちなみにフェルナンデスとカリンスカヤは21年の下部大会「グアダラハラ125オープン」(メキシコ・グアダラハラ/ハード/WTA125)で1度だけ対戦しており、この時はフェルナンデスが7-5、4-6、6-4で勝利。ツアーレベルで顔を合わせるのは今回が初めてだ。
元トップ20同士の対決となった決勝ではフェルナンデスが1-1で迎えた第3ゲームでブレークポイントをセーブすると、その後は一気に主導権を掌握し、第4、6ゲームでブレークを奪って30分で第1セットを先取。続く第2セットも第2ゲームから5ゲームを連取し、サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第8ゲームをきっちりとキープして1時間9分で試合を締めた。
フェルナンデスにとっては23年10月の「香港テニスオープン」(中国・香港/ハード/WTA250)以来約1年9カ月ぶりのツアー優勝。ルバキナとの準決勝では6-7(2)、7-6(3)、7-6(3)と3セット全てがタイブレークにもつれ込んだ3時間12分の激戦を制すなど、今大会は粘り強さが光った印象だ。それを踏まえつつ22歳のシンデレラガールはキャリア最大のタイトルを獲得した喜びをこう語った。
「ケイレンが出てしまったり、長時間の試合が続いたり、厳しい暑さや湿気の中での戦いが続いたりと今週は様々な試練がありましたが、そういう状況を乗り越えられたことは自信になりました。肉体的な限界を超えることができたのはもちろんのこと、精神的にも自分を追い込めたことは、今後の大会に向けてもきっとプラスになると思います」
一方のカリンスカヤは1セットも落とさずにキャリア3度目のツアー決勝進出を果たしたものの、またしても初タイトルにはあと一歩届かず。それでも表彰式では「レイラ、おめでとう。本当に素晴らしい戦いぶりでした。あなたはこのタイトルにふさわしいと思います」と素直に勝者を称えた。
文●中村光佑
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