現地８月３日、今季の女子ゴルフメジャー最終戦「AIG全英女子オープン」がウェールズのロイヤル・ポースコールGC（6580ヤード、パー72）で最終日が行なわれ、山下美夢有が３バーディ、１ボギーの70で回り通算11アンダーでメジャー初優勝を飾った。米ツアー１年目での海外メジャー初制覇の裏側に迫ったオフィシャル動画がYouTubeにアップされ、国内外で大きな話題となっている。

　山下は出だし３ホールは、すべてパー発進。４番パー４で４メートルのパットを沈め、この日初のバーディーを記録する。そのあと８、９番で連続バーディと前半は通算12アンダー。安定した強さで折り返す。

　後半の13番では長いラインを読み切る見事なパーセーブ。17番で初のボギーを叩いたが、パーでしのぐ我慢のゴルフでスコアを落とさず最後まで首位をキープ。そのまま逃げ切り頂点を掴んだ。
  　全ホールアウト後、大会公式YouTubeチャンネルは「涙と歓声と勝利」と題した最終日のハイライト動画をアップ。山下の歴史に残る一日の舞台裏を追った。

　カメラには最終18番のパットを打つ直前、山下の勝利を祝福するため西郷真央や古江彩佳、竹田麗央、岩井ツインズの姉・明愛、妹・千怜ら仲間の日本人ゴルファーが仲良くスタンバイする様子をキャッチ。山下がウイニングパットを沈め、最終組を一緒に回ったキム・アリム（韓国）と抱擁を交わしている間にゆっくりグリーンに近づき、勢いよくシャンパンファイトを浴びせた一部始終がバッチリ映っていた。

　さらにクラブハウスに戻った後には２位タイで終えた勝みなみが「美夢有ちゃん」と呼びかけ、ハグする瞬間も。勝が「ナイスプレー。マジでやばい、おめでとう」と初優勝を称えると、山下は「ありがとうございます」と笑顔。「いつ帰るの？（勝）」「明日帰ります（山下）」「そっか。お疲れ、またね。おめでとう（勝）」と２人の微笑ましいシーンがバッチリ捉えていた。

　大会公式Xは日本勢２人目の全英女王となった山下の優勝を決めるパットを「魔法のような瞬間」と称した。初のウェールズ開催となった歴史的な４日間を戦い抜き、初戴冠を果たした日本人ゴルファーを改めて称賛した。

▼AIG全英女子オープン　日本勢の主な結果
優勝 　山下美夢有　－11
２位T　勝みなみ　－９
４位T　竹田麗央　－７
11位T　西郷真央　－３
33位T　古江彩佳、畑岡奈紗　＋２
40位T　岩井明愛　＋５
58位T　吉田優利、岩井千怜　＋９

構成●THE DIGEST編集部

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