F1第14戦ハンガリー・グランプリ（GP）で12位に終わったルイス・ハミルトン（フェラーリ）。今回の厳しい結果を受けて、F1界に約70年間君臨したバーニー・エクレストン氏は、「今すぐ辞めるべきだ」と引退を進言したと英老舗紙『Daily Mail』が報じた。

　７度の世界チャンピオンであるハミルトンは、今シーズン14戦を戦ったが、決勝ではまだ１度も表彰台に上がれていない。同GPの予選でQ2敗退を喫した際には、「僕はまったく役に立たない」と自分を責めていたという。

　そんな落ち込んだ様子を見せる40歳に対し、F1界のドンは「ルイスは非常に才能がある。昔も、そして今もそうだろう」と前置きしたうえで、「しかし、多くの一流アスリートがトップに達した時、進む道はひとつしかない。それは良い方向ではなく、下がるだけだ」と持論を展開した。
  「ルイスは疲れている。彼はもうずっと同じことをやり続けてきた。そろそろ完全にリセットして、まったく違うことをやるための“本当の意味での休息”が必要だ。本人はそう思っていないかもしれないが、引退後はすぐにモータースポーツ以外のことにも慣れるだろう。もっと早くそうすべきだったと思う」

「彼はイカサマをする人間ではない。だが、このまま続ければ自らを欺くことになる。今すぐ辞めるべきだ。もし私が彼の面倒を見ていたら、すぐにフェラーリと交渉して、『ルイスの代わりがいれば、彼は退くだろう』と言うだろう」

　94歳のエクレストン氏は、「彼はもうリスクを冒す必要はない。彼は７つの世界タイトルを獲得しており、それだけで十分だ」と続け、代役候補を提案。ともに20歳のアイザック・ハジャー（レーシングブルズ）とガブリエル・ボルトレト（ザウバー）の若手２人を推しているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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