格闘技・プロレス

朝倉海、8か月ぶりのUFC再起戦でまさかの連敗 米メディアは容赦なく痛烈ジャッジ「逃げる隙もなくタップアウト」「寝技はほとんど希望を与えない」

THE DIGEST編集部

2025.08.17

朝倉(手前)は再起戦を飾れず、UFC2連敗となった。(C) Getty Images

 現地8月16日(日本時間17日)、元RIZINバンタム級王者でUFCフライ級15位の朝倉海が『UFC319.』で2戦目に臨み、同級11位ティム・エリオット(米国)に2ラウンド4分39秒、ギロチンチョークで一本負けした。38歳のベテランファイターの勝利に米メディアは称賛する一方、日本人選手には厳しい意見が並んだ。

 変則的な動きで惑わすエリオットに対し、朝倉は冷静に打撃で応戦。ワンツー、右ストレート、左フックでリズムを作る。左ミドルキックも蹴り込み、終盤には左ハイキック。テイクダウンで抑え込まれたものの、うまく回避した。

 ところが第2ラウンド、得意の打撃を避けられて両足タックルで倒されると寝技に持ち込まれて動きを封じられる。エリオットに一瞬の隙を突かれて上から裸絞めを受けると、そのままチョークに屈し無念のタップを喫した。
 
 米国の格闘専門メディア『MMA fighting』は「エリオットがマウントギロチンチョークを奪い、アサクラは逃げる隙もなくタップアウトした」と速報を打った。

 続けて試合の寸評では朝倉に対して、次のような厳しい見解が綴られている。

「試合開始直後、アサクラはダイナミックな打撃を披露したが、エリオットの動きに翻弄され、ベストなキックやパンチをなかなか命中させることができなかった。エリオットはアサクラに容易な打撃を与えず、日本のフライ級ファイターである彼にとって明らかにフラストレーションの溜まる展開となった」

 また、エリオットが第1ラウンド終盤にテイクダウンを奪った場面から朝倉の微妙な変化に気付く。「第2ラウンド、アサクラはレスリングのカウンター攻撃を恐れて、本格的に攻撃するのをためらっているように見えた。エリオットはスタンドで強烈なパンチを繰り出しつつも、最終的にグラウンドに持ち込むことを決意。アサクラのディフェンス(寝技)はエリオットにほとんど希望を与えなかった」と、寝技の対応力が不足していると鋭く指摘。必死に抵抗したが、百戦錬磨のベテランのサブミッションに最後は屈した。

 朝倉はUFC初陣だった昨年12月の大会で、UFCフライ級王者アレシャンドレ・パントージャ(ブラジル)に挑戦。デビュー戦がいきなりタイトルマッチの待遇で注目を集めたが、リアネイキッドチョークで一本負け。それ以来、約8カ月ぶりのリングだったが再起戦を飾れずうなだれた。

構成●THE DIGEST編集部

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