バレーボール

【女子バレー】日韓戦で“誤審疑惑”を巡って苦情殺到…韓国スポーツ倫理センターが異例の調査開始 母国ファンから「恥ずかしい勝利」と批判止まず

THE DIGEST編集部

2025.08.21

日本代表にフルセットの末、勝利した韓国代表。画像は7月のネーションズリーグ。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 女子バレー日本代表と韓国代表の親善試合で発生した「韓国有利な判定」の疑惑を巡って日韓で物議を醸すなか、韓国の日刊紙『東亜日報』など複数のメディアが「韓国文化体育観光部傘下のスポーツ倫理センターが調査に乗り出した」と報じた。

 韓国は8月16日に開催された「2025コリア・インビテーショナル晋州国際女子バレーボール大会」(韓国・晋州)第4戦で、主将の石川真佑ら主力を欠いた日本にセットカウント3-2(25-18、19-25、20-25、25-21、15-12)で勝利。これは、2021年7月31日の東京五輪1次リーグ以来、約4年ぶりの日本戦勝利で、同大会における韓国の唯一の1勝となった。

 しかし、試合終了直後から韓国のバレーボールファンの間では「偏った判定による恥ずかしい勝利」という声が広がったという。『東亜日報』は「一部のファンは偏向判定の映像を報道機関に提供する事態となった」と伝えている。

 特に批判が集中したのは、第5セット11-10の場面で、ラインの外に落ちたように見える韓国のサーブを「イン」と宣告した判定である。この試合はビデオ判定なしで進行されたため、「韓国人審判は判断が曖昧な状況が発生するたびに、韓国側に有利な判定を下した」とされている。
 
 結局、18日には大韓体育会に「公平さを欠く判定をした当該試合の審判を懲戒し、再発防止対策を講じてほしい」という請願がバレーボールファンから提出され、文化体育観光部を経てスポーツ倫理センターに事案が配当されたという。

 記事では「スポーツ倫理センターは、スポーツの公正性確保とアスリートの人権保護のために2020年に設立された団体」と紹介し、「特定の試合の審判判定について事案が受理されたのは異例のことだ」と説明。同センターは「調査を通じて問題が発見された場合、該当機関の関係者に対する懲戒を勧告することができる」としている。

構成●THE DIGEST編集部

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