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競馬

113連敗した“負け組の星”が天国へ 人気アプリゲームの粋な追悼メッセージに競馬ファン涙「高知競馬を救った最大の功労馬」

THE DIGEST編集部

2025.09.10

「負け組の星」と称されたアイドルホースが死んだ。※写真はイメージ (C)Getty Images

「負け組の星」と称されたアイドルホースが死んだ。※写真はイメージ (C)Getty Images

 平成の競馬史を彩り、負けても負けても走り続ける姿から「負け組の星」として日本列島を熱狂させたハルウララが死亡したことが9月9日に分かった。29歳だった。国民的アイドルホースの訃報には競馬をモチーフにした人気育成シミュレーションゲームも哀悼の意を表した。

 サラブレッドなど引退した馬たちの余生を送れるよう支援する認定NPO法人「引退馬協会」の公式サイトによると、ハルウララは9日の午前2時20分、せん痛が原因で永眠した。

 スマートフォンの人気アプリゲーム『ウマ娘』プロジェクト公式Xは「9月9日、本作品でモチーフとさせて頂いておりますハルウララ号の訃報が届きました。関係者様にはお悔やみ申し上げると共に、偉大な名馬のご冥福を心よりお祈り申し上げます」と追悼した。作中にはハルウララをモチーフとしたキャラクターが登場し、漫画版も製作されている。
 
 ハルウララの死がSNS上などで伝わると、Xではトレンドに上がるほど大きな話題になった。競馬ファンからは「ご冥福をお祈りします」「113戦も走った事。怪我が無かった事。それも偉大な記録」「天国で自由に虹の橋を走ってね、うーちゃん」「諦めない心を教えてくれた」「高知競馬場を救った最大の功労馬」「安らかに眠ってね」など、日本だけでなくウマ娘をきっかけに海外からもコメントが殺到した。

 ハルウララは1998年11月に高知競馬でデビュー。連戦連敗を重ねていた2003年に地元の報道をきっかけに全国的な知名度と人気が拡大。日本中に史上空前の“ハルウララ・ブーム”を巻き起こした。同馬をひと目見ようと高知競馬場には大勢の観客が来場し、馬券の売り上げは爆発的に増えた。

 同年末には「100連敗」に到達。106戦目にはJRAのトップジョッキー・武豊が騎乗して注目を集めたが10着で初勝利とはならず。2004年8月の最終レースでも勝てず「113戦113連敗」の戦績を残し、その後は06年に引退していた。

 競走馬としては落ちこぼれの「負け組」でも、一生懸命ひたむきに走り続ける姿が日本中に感動を呼んだ。

構成●THE DIGEST編集部

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