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陸上

勝木隼人が男子35km競歩銅メダル!! 34年ぶり東京世界陸上開幕レースで日本勢メダル第一号

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2025.09.13

男子競歩35kmで勝木が銅メダルを獲得した。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

男子競歩35kmで勝木が銅メダルを獲得した。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 9月13日、34年ぶりの開催となる東京世界陸上2025が開幕した。初日は男子35km競歩(国立競技場をスタートし、神宮外苑の2kmコースを周回後、同競技場に戻ってフィニッシュ)が行なわれ、東京五輪代表の勝木隼人が2時間29分16秒で銅メダル、今大会の日本人メダル第1号となった。金メダルはカナダのエヴァン・ダンフィーで2時間28分22秒だった。

 レースは序盤から川野と、今年3月の日本選手権を初優勝した勝木隼人が先頭集団をリード。11km通過時点で勝木、 川野が46分18秒でワンツー。1秒差の3番手にクリストファー・リンケ(ドイツ)、さらに6秒差でエヴァン・ダンフィー(カナダ)。東京五輪代表の丸尾知司は8番手につけて追いかけた。

 15km地点(1分02秒51)でも勝木、 川野がワンツーで変わらず快調なスピードで先頭集団を引っ張る。エクアドルのウルタードが4番手に上がり、 丸尾は7番手にじわじわ順位を上げる。

 半分が過ぎた18km地点は1分15秒33で勝木、川野がワンツー。その後ろにウルタードがピッタリつける。残り7周20km時点でも上位3人は変わらずレースを引っ張った。
 
 残り5周(25km地点)でトップ争いは勝木、川野、ウルタードが1分44秒46で通過。メダル争いは三つ巴の争いが濃厚に。丸尾は11番手とやや苦しくなった。

 レースが動き始めたのは26km過ぎ。ウルタードがペースを上げて先頭に立つ。2番手に川野が付いていき、トップだった勝木は3番手に遅れ出す。27km過ぎにウルタードが歩型違反で審判から3回目の警告を受け、ペナルティゾーンで3分30秒の待機に。この間に川野が逆転でトップ、勝木が2番手、東京五輪50km競歩銅メダルのダンフィーが3番手へ。29kmでダンフィーが勝木を抜いて2番手と猛追する。

 30km過ぎまで川野がトップ、9秒差でダンフィーが距離を縮めていたが、31km手前でついに世界歴代2位のタイムを持つダンフィーが川野をかわしてトップに浮上。川野はきつい表情を浮かべるも、必死にダンフィーの背中を追いかける。勝木は3番手をキープする。

 31kmでダンフィーがトップ、40秒差で川野が2位。勝木は5番手に遅れ出す。しかし残り3キロ手前で川野が急失速。苦しい表情でズルズルと順位を落とす。ブラジルのボンフィムが2番手、勝木は3番手に浮上する。
 
 勝木はなんとか後続を振り切り、銅メダルを死守。ブラジルのボンフィムが銀メダル、川野はフラフラになりながらフィニッシュして18位で終えた。
 
■日本男子競歩 世界陸上メダル
2015年 50km銅メダル 谷井孝行
2017年 50km銀メダル 荒井広宙
 〃  50km銅メダル 小林快
2019年 20km金メダル 山西利和
 〃  50km金メダル 鈴木雄介
2022年 20km金メダル 山西利和
 〃  20km銀メダル 池田向希
 〃  35km銀メダル 川野将虎
2023年 35km銅メダル 川野将虎
2025年 35km銅メダル 勝木隼人

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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