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陸上

「夢が現実になった」東京世界陸上ラストランを終えた“世界最速ママ”に米国選手が粋なツーショット「YouTubeであなたを観ていた小さな女の子が…」【世界陸上】

THE DIGEST編集部

2025.09.23

ジャマイカのフレーザープライス。世界陸上ラストランを終えた。(C) Getty Images

ジャマイカのフレーザープライス。世界陸上ラストランを終えた。(C) Getty Images

 9月13日から21日まで東京・国立競技場を舞台に9日間の熱戦に幕が下りた世界陸上。大会最終日は女子4×100メートルリレー決勝が行なわれ、アメリカが41秒75で金メダルを獲得し、22年のオレゴン大会から3連覇を達成した。その裏で、世界の陸上界に足跡を刻んだレジェンドが静かにスパイクを脱いだ。
 
 猛烈な豪雨が降るなか、女子短距離界の女王シェリーアン・フレーザープライス(ジャマイカ)が、現役最後となる世界陸上の最終レースに臨んだ。

 14日の女子100メートル決勝では母国カラーの緑と黄色のド派手なレゲエウィッグで11秒3(6位)で駆け抜けたフレーザープライス。すでに現役最後の世界陸上になると発表し、これが正真正銘のラストレース。この日は日の丸カラーに髪を染めてトラックに姿を見せると、満員の国立競技場から大歓声が沸き起こった。

 五輪、世界陸上で計13個の金メダルを獲得した38歳のレジェンドは17年に長男を出産後、2年後の19年ドーハ大会で100メートルを優勝。“世界最速ママ”として健在をアピールした。ジャマイカ1走目のランナーとして紹介されると、チャーミングな笑顔で歓声に応えたフレーザープライスは号砲と同時にロケットスタート。イギリスと並んでトップで2走目にバトンをつないだ。結果は米国に次ぐ銀メダルだったが、レース後は仲間とハグ。記念撮影では年下の若い他国選手と楽しそうに笑顔で健闘を分かち合った。
 
 その中でアメリカの2走目を務めたトワニシャ・テリーはレース後、自身のXを更新。「彼女は憧れの存在」だと明かし、フレーザープライスとのツーショットを公開。トップ選手へと駆け上がる前に撮影したと思われるレジェンドとの写真を添えて、感謝のメッセージを次のように綴った。

「シェリーアン・フレーザープライスさん、あなたは本当に素晴らしい女性です。長年にわたり、私や数えきれないほど多くの人々にインスピレーションを与えてくれてありがとう。YouTubeであなたのレースを観ていた小さな女の子だった私が、今やスタートラインであなたのすぐ隣に立つまでになるなんて――夢が現実になったわ。あなたの存在は、卓越さ、優雅さ、そして長きにわたる活躍で陸上競技界を彩り、決して消えることのない足跡を残したと思うわ」

「表彰式後にわざわざ私を呼び止めてくれて、本当にありがとう。小さな仕草に見えたかもしれないけど、私にとってはこの上ない喜びだったの。あなたの言葉は私の心に深く刻まれ、これからの人生でずっと胸に抱き続けて走っていくわ♡」

 世界中の若きスプリンターに多大な影響を与えたジャマイカの伝説は東京世界陸上で、その勇姿を終えた。

構成●THE DIGEST編集部

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