2021年の東京五輪、22年の世界陸上オレゴン大会、23年の銅ブダペスト大会、24年のパリ五輪で金メダルを手にしてきた絶対王者が、東京でキャリア14度目の“人類史上最高到達点”を更新した。
9月15日に行なわれた陸上の世界選手権東京大会で、男子棒高跳びのアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)が、自身の持つ世界記録6m29を1センチ上回る6m30を跳んだのだ。
1本目の跳躍で5m55を楽に跳び、5m85、5m95も一発クリア。ライバルが次々と脱落していくなか、6m00、6m10、6m15にも成功して、難なく大会3連覇を決めた。
ここからデュプランティスの記録への挑戦が始まった。バーの高さは世界新記録の6m30。1回目の跳躍に失敗し、2度目のトライでもわずかに触れたバーが落ちた。
ラストチャンスの3回目。他の競技がすべて終わっていたため、国立競技場の大観衆はひとりのアスリートに釘付けだった。鎬を削ったライバルも息を呑んで見守るなか、デュプランティスは6m30を跳びきってみせた。わずかに揺れたバーは、今度は落ちることがなかった。
スウェーデン紙『Dagens Nyheter』は、「これまでも主要大会で世界記録を樹立してきたが、東京での世界選手権決勝で6m30をクリア。またも夢の限界を超えたことで、世界の評価は新たなレベルに達した」と、デュプランティスの14度目の世界記録更新を称賛した。
さらに、「夢の偉業を成し遂げたデュプランティスに、各方面から称賛の声が集まった」とし、多くのコメントを紹介。5m95で4位に入ったサム・ケンドリクス(米国)は、ライバルでもあり友人でもある金メダリストに対し、「私にとって、彼は史上最高のアスリートだ」と語った。
「モンド(デュプランティスの愛称)は別の惑星から来たんだ。いつも信じられないようなことをやってのける。多くの人が不可能だと思っていたことをね。だから彼が世界記録を破るって確信していたよ」と話したのは、5m95で銅メダルを手にしたカーティス・マーシャル(オーストラリア)だった。
6m00を跳んで、唯一デュプランティスに追いすがった銀メダリストのエマヌイル・カラリス(ギリシャ)は、「アルマンドはこのスポーツを変えた。そして、私や他の選手たちに、挑戦すれば偉大なことを成し遂げられると信じさせてくれた」と、偉業を達成した仲間を祝福している。
元五輪七種競技選手として12年ロンドン五輪で金メダルを獲得したジェシカ・エニス=ヒル(英国)は、「どれほどのプレッシャーを受けていたかを考えると、最後にクリアした瞬間は息を呑むほどだった。驚異的なアスリートで、この競技の未来を形作っている」と、アスリートの枠に収まらない存在だと強調した。
また、同紙は元棒高跳び選手でデュプランティスのコーチを務める父・グレッグさんにも取材。「デュプランティスはどこまで跳べるのか?」との質問に、グレッグさんは「6m40は可能だと信じている。アプローチトラックでどれだけのスピードを出せるかが重要だ。モンドはいまでも速いが、もっと早く走れるはずだ」と説明した。
デュプランティスの跳躍をテレビ解説した、元棒高跳び選手のアルハジ・ジェン(スウェーデン)は、「6m40への挑戦が始まったね。彼ならきっとできるよ!」と放送中に語ったという。
各方面から賛辞の声を受けたデュプランティスは、これからどのような記録を生み出すのか。今回の記録更新で、今後のジャンプが世界から大きな注目を集めそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】東京で世界新記録を打ち立てたデュプランティスが、競技後にSNSを更新!
【画像】超人デュプランティスの”美しすぎる婚約者”、デジレ・イングランデルの厳選ショットを一挙公開!
9月15日に行なわれた陸上の世界選手権東京大会で、男子棒高跳びのアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)が、自身の持つ世界記録6m29を1センチ上回る6m30を跳んだのだ。
1本目の跳躍で5m55を楽に跳び、5m85、5m95も一発クリア。ライバルが次々と脱落していくなか、6m00、6m10、6m15にも成功して、難なく大会3連覇を決めた。
ここからデュプランティスの記録への挑戦が始まった。バーの高さは世界新記録の6m30。1回目の跳躍に失敗し、2度目のトライでもわずかに触れたバーが落ちた。
ラストチャンスの3回目。他の競技がすべて終わっていたため、国立競技場の大観衆はひとりのアスリートに釘付けだった。鎬を削ったライバルも息を呑んで見守るなか、デュプランティスは6m30を跳びきってみせた。わずかに揺れたバーは、今度は落ちることがなかった。
スウェーデン紙『Dagens Nyheter』は、「これまでも主要大会で世界記録を樹立してきたが、東京での世界選手権決勝で6m30をクリア。またも夢の限界を超えたことで、世界の評価は新たなレベルに達した」と、デュプランティスの14度目の世界記録更新を称賛した。
さらに、「夢の偉業を成し遂げたデュプランティスに、各方面から称賛の声が集まった」とし、多くのコメントを紹介。5m95で4位に入ったサム・ケンドリクス(米国)は、ライバルでもあり友人でもある金メダリストに対し、「私にとって、彼は史上最高のアスリートだ」と語った。
「モンド(デュプランティスの愛称)は別の惑星から来たんだ。いつも信じられないようなことをやってのける。多くの人が不可能だと思っていたことをね。だから彼が世界記録を破るって確信していたよ」と話したのは、5m95で銅メダルを手にしたカーティス・マーシャル(オーストラリア)だった。
6m00を跳んで、唯一デュプランティスに追いすがった銀メダリストのエマヌイル・カラリス(ギリシャ)は、「アルマンドはこのスポーツを変えた。そして、私や他の選手たちに、挑戦すれば偉大なことを成し遂げられると信じさせてくれた」と、偉業を達成した仲間を祝福している。
元五輪七種競技選手として12年ロンドン五輪で金メダルを獲得したジェシカ・エニス=ヒル(英国)は、「どれほどのプレッシャーを受けていたかを考えると、最後にクリアした瞬間は息を呑むほどだった。驚異的なアスリートで、この競技の未来を形作っている」と、アスリートの枠に収まらない存在だと強調した。
また、同紙は元棒高跳び選手でデュプランティスのコーチを務める父・グレッグさんにも取材。「デュプランティスはどこまで跳べるのか?」との質問に、グレッグさんは「6m40は可能だと信じている。アプローチトラックでどれだけのスピードを出せるかが重要だ。モンドはいまでも速いが、もっと早く走れるはずだ」と説明した。
デュプランティスの跳躍をテレビ解説した、元棒高跳び選手のアルハジ・ジェン(スウェーデン)は、「6m40への挑戦が始まったね。彼ならきっとできるよ!」と放送中に語ったという。
各方面から賛辞の声を受けたデュプランティスは、これからどのような記録を生み出すのか。今回の記録更新で、今後のジャンプが世界から大きな注目を集めそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】東京で世界新記録を打ち立てたデュプランティスが、競技後にSNSを更新!
【画像】超人デュプランティスの”美しすぎる婚約者”、デジレ・イングランデルの厳選ショットを一挙公開!
関連記事
- どんなラブストーリーよりも素晴らしい光景。“2回失敗→世界新記録→最愛の人と抱擁”超人デュプランティスが綴った「奇跡と愛のドラマ」【世界陸上/コラム】
- 「最高の気分だ。本当に信じられない」棒高跳び新記録樹立のデュプランティス、意外な事実を告白「正直に言うと…」スウェーデン紙報道【世界陸上】
- 「成層圏へ一直線」棒高跳びデュプランティスの世界新記録、各国で大絶賛の嵐!「魔法のような夜」「人類初。君はもう、この世の人間じゃない」【世界陸上】
- 【画像】超人デュプランティスの”美しすぎる婚約者”、デジレ・イングランデルの厳選ショットを一挙公開!
- 【画像】ジャケットもクールに!男子棒高跳の“鳥人”、デュプランティスのフィールド外での姿を特集!




