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マラソン・駅伝

9位の日体大、意地の走りで本選へ。“連続出場”の重みと苦悩、玉城監督が語る本音「学生を苦しめるだけなので正直やめてほしい」【箱根駅伝予選会】

THE DIGEST編集部

2025.10.19

総合9位でフィニッシュした日体大の吉田黎大(右=23)、佐藤大和(中央=25)、山崎丞(左=21)。写真:滝川敏之

総合9位でフィニッシュした日体大の吉田黎大(右=23)、佐藤大和(中央=25)、山崎丞(左=21)。写真:滝川敏之

 第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の予選会が10月18日、東京都立川市で行なわれ、日本体育大学が10時間36分14秒(10人の合計タイム)の9位でフィニッシュし、78年連続78回目の本戦出場を決めた。

 10キロ地点で、日本体育大学が19位で通過すると、会場にはどよめきが広がった。その後、日体大は徐々に順位を上げ、10キロ地点の19位から12位へと浮上。終盤は追い込みを見せて最終的には9位に滑り込み、本選出場を決めた。見事に伝統校の意地を示した。
 結果発表後、玉城良二監督は連続出場の重圧について、「みなさんに言っても分からないと思います」ときっぱり。続けて、「申し訳ないですけど、これは並大抵のもんじゃないですよ。僕なんかはあと10年もしたら...。学生は今後50年も、連続出場を途切れさせた学年と言われてしまう。そんなこと背負わせる必要はない」と話した。

 さらに「そんな連続出場ということはやめたほうがいいと思う。これは決して良いことにならないですよ。そう思いませんか?」と問いかけ、「その時々でチームは違う、チームは変わってるんですよ。学年が変わって」と続けた上で、こう力強く訴えた。

「大人やマスコミが背負わせてしまっている。彼らのその思いは僕らにはわからないですよ、僕は(もし途絶えさせてしまったら)責任とって辞めたら良いし、彼らはそれを本当に背負っているんですよ。連続出場を称えていただくのはうれしいですけど、正直やめてほしいです。毎年違うチームなので、学生を苦しめるだけなので正直やめてほしい」

 伝統を背負いながらも「学生を苦しめたくない」と語った玉城監督。日体大の箱根への挑戦は、これからも続いていく。

取材・文●栁下大護(THE DIGEST編集部)

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