大相撲の英ロンドン公演は現地10月19日に千秋楽が行なわれ、横綱・豊昇龍の優勝で幕を閉じた。34年ぶり２度目の公演は大盛況で、個性豊かな力士たちは連日話題を集めた。そのなかで現地から「フライングモンキー」の異名で親しまれた力士のまさかの行動が英国内で話題を集めた。

　英公共放送局『BBC』のスポーツ公式インスタグラムによると、夜のロンドン街を赤い浴衣姿の前頭15枚目・翔猿がライトを点灯した緑色の電動自転車を漕いで市内を走る映像がアップされた。「SUMO ON A BIKE！」と綴られ、翔猿は笑顔でカメラに向かって手を振ると、周囲の通行人にも手を振る気さくな様子が捉えられた。
  　文面を見ると、「滅多に見られない！ 相撲力士の翔猿（別名をフライング・モンキー）がロンドンでの公演後にバスに乗り遅れたため、代わりに自転車をレンタルした」とまさかの事態だったことを紹介。英ファンの間で「可愛いねぇ」「とてもほっこり！」「楽しそう」「彼らがロンドンを純粋に楽しんでいる姿を見ると、心から嬉しくなる」「力士は大好きだ」など、コメント欄には多くの反響が書き込まれた。

　翔猿はロンドン公演で殊勲賞を受賞、21日には羽田空港着の航空機で帰国した。現地で「フライングモンキー」と呼ばれ人気者になったことを問われると、「（ニックネームは）嬉しかった。気に入ってます」と笑顔で答えた。

構成●THE DIGEST編集部

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