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メキシコ予選11番手の角田裕毅、同僚との差に「良い前兆」と捉える一方で「チームとして苦戦している」と指摘も…専門メディアは「再び苦境に直面」

THE DIGEST編集部

2025.10.26

メキシコシティGPは10番手からのスタートとなった角田。(C) Getty Images

メキシコシティGPは10番手からのスタートとなった角田。(C) Getty Images

 F1第20戦のメキシコ・グランプリは10月25日に予選が行なわれ、レッドブルの角田裕毅は11番手でQ2敗退を喫したが、決勝は繰り上げで10番グリッドからスタートすることになる。

 初日のフリー走行(FP)では8番手、7番手といずれもベストタイムがトップ10入りを果たし、FP3(23周回)でも9番手(1分17秒415)につけた角田は、迎えた予選のQ1は13番手(1分17秒234)で突破を果たしたが、Q2では1分16秒816に止まり、10番手のアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)に0.012秒およばず、3戦ぶりの最終ラウンド進出を逃した。
 
 予選後、7番手のカルロス・サインツ(ウィリアムズ)に科せられた5グリッド降格のペナルティーを受け、10番手からレースを戦うことになった角田は、メキシコシティでの2日目を振り返って、「今季のほとんどの週末と同じように、Q2進出とQ3敗退のタイム差はほんの僅かでした。だからこそ、その僅差でQ3進出を逃してしまったのは残念です」と感想を語り、以下のように続けている(F1公式サイト『F1.com』より)。

「今週末は車のフィーリングが良かったものの、予選では期待していたほどのグリップが得られませんでした。このような接戦の中では、時に僅差で後れを取ってしまうこともあります。セッション自体はクリーンにこなせたし、明日はまたチャンスがあると思うので、前向きに捉えています」

「ロングランでは、良い感触がありました。マックス(・フェルスタッペン)にもかなり近づけており(Q2のタイム差は0.211秒)、これは良い兆しです。チームに加入して以来、それが僕にとって常に目標でした。明日は10番手からのスタートになりますが、最初から最大限に集中し、上位に食い込んで、コンストラクターズ・チャンピオンシップの2位争いを展開しているチームのために、ポイントを稼ぎたいと思います」

 またメディアのインタビューでも、「仕方がないです。とても接戦でした。チームメイトにはかなり近づけたのは良い兆しですが、数百分の一秒差でQ3を逃してしまったのは残念です」と悔しさを隠さず、「Q3に進むほどの速さが足りず、ここまでのところ、チームとして苦戦しているような感じです」と指摘した彼だが、「今週末はこれまでよりも良かったです。セッションごとにより安定して走ることができたことは良い兆しです」とポジティブな面も挙げた(フランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』より)。

「今週末これまでのところ、我々は車を『スイートスポット』に持っていくことができていない」と明かしたレッドブルのローラン・メキーズ代表は、「ユウキはマックス同様に苦戦を強いられ、十分なグリップを得られずに予選が上手くまとまらなかった」とのコメントを残したが、決勝に向けては「彼はチームのための戦いで重要な役割を果たせるドライバーであり、ポイント獲得のチャンスは十分にある」と期待を寄せている。
 
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