バレーボール

「規格外の打球だ」石川祐希のスパイク技術に現地解説が脱帽、名物実況は「凄まじいアタック」と驚愕! ペルージャの開幕4連勝に貢献

THE DIGEST編集部

2025.11.06

石川がチームの開幕4連勝に貢献。画像提供:Sir Susa Scai Perugia

 現地時間11月2日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガ2025-26シーズン前半4節が行なわれ、男子日本代表の石川祐希が所属するシル スーザ スカイ・ペルージャは、ヴァルサグループ・モデナとアウェーで対戦。セットカウント3-1(25-20、18-25、25-20、25-20)で開幕4連勝を飾った。
 
 開幕から無敗を続けるペルージャの先発は、前節パドヴァ戦に続いて起用の石川、その対角にポーランド代表アウトサイドヒッター(OH)カミル・セメニウクを据え、イタリア代表セッター(S)の司令塔シモーネ・ジャンネッリ、元チュニジア代表オポジット(OP)ワシム・ベンタラとアルゼンチン代表ミドルブロッカー(MB)アグスティン・ロセルの不動メンバー。イタリア代表MBロベルト・ルッソとリベロ(L)のマッシモ・コラチが2試合ぶりに開始からコートに立った。

 モデナは開幕戦で大塚達宣が所属するミラノにフルセットで敗れた後、直近2試合に連勝してこの一戦へ臨んだ。先発は得点力の高いOHのベラルーシ代表ヴラド・ダヴィスキバとイタリア代表ルーカ・ポッロ、OPがオーストリア代表パウル・ブケッガー。ネーションズリーグでイタリア代表として活躍したMBジョヴァンニ・サングイネッティに、ブラジル代表MBパルド・マーティとSアミール・ティジ ウアル(フランス)の19歳コンビ、Lはルーク・ペリー(オーストラリア)を起用した。

 リバウンドをつないだ石川がレフトから強烈なクロス弾を叩き込んで試合はスタートした。両チームがブレークを繰り返して中盤を迎えると、前節で流れを呼び込んだセメニウクのサーブ。そこで石川が相手OPの強打をブロックで阻止した直後にブロックアウトを決めて13-10とする。劣勢のモデナは緩急をつけた攻撃にエースとブロックを成功させて応戦。追い上げを許したペルージャは、ベンタラのサーブがネットにかかった後、相手セッターにツーを決められて17-19と形勢が一転する。だが、モデナの3連続サーブミスにも助けられ20-20としたところで、好調なセメニウクのサーブを起点に息を吹き返す。まずはエースで逆転し、さらに相手の守備にプレッシャーをかけてミスを誘発。4本目のブレークを石川のブロックアウトで奪取してセットを先取した。

 ペルージャは石川の豪快なレフト攻撃などで第2セット開始から3連続ブレーク。しかし、中盤にセメニウクの被ブロックと誤打で逆転を許すと、サイドライン際を狙った相手のサーブで石川がエース2本を献上して15-19へ後退。以降、レセプションが定まらず厳しい展開が続く。ベンタラと交代した元ウクライナ代表オレフ・プロトニツキの攻撃も精彩を欠いてセットを譲り渡した。

 第3セット、石川はバックアタックで5-4とした後、好守を連発してロセルの得点を演出。序盤のリードを維持して試合を進め、サーブエラー11本などミスが多発したモデナに反撃の機会を与えず勝利に王手をかけた。
 
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「ボールを捕らえて腕をらせん型パスタのように巻き込みブロックを無力化した」