バレーボールのイタリアリーグ／スーペルレーガ2025-26シーズンが開幕した。現地10月21日、男子日本代表の主将・石川祐希が所属するシル スーザ スカイ・ペルージャは、アウェーでヴェロバレー・モンツァと対戦し、セットカウント３－１（22-25、25-26、25-22、25-19）で白星発進した。

　ペルージャの布陣は、アウトサイドヒッター（OH）が石川と元ウクライナ代表オレフ・プロトニツキ、世界選手権２連覇を達成したイタリア代表の司令塔シモーネ・ジャンネッリ、オポジット(OP)の元チュニジア代表ワシム・ベンタラ、ミドルブロッカー（MB）はアルゼンチン代表の主将アグスティン・ロセルとセバスティアン・ソレの同胞コンビ、リベロが元イタリア代表マッシモ・コラチでスタートした。

　６季ぶりとなるアウェーでの開幕戦。昨季、欧州チャンピオンズリーグ初制覇を果たした先発メンバーをアンジェロ・ロレンツェッティ監督は送り込んだ。
  　モンツァは12チーム中11位で辛くもトップリーグに残留した昨季から、登録14選手のうち８名を入れ替えて一新。先発にドイツ代表セッターのヤン・ツィマーマンとブルガリア代表OHマルティン・アタナソフらリベロを含む新加入組の４選手、世界選手権で五輪連覇中のフランス代表を退けるなどして決勝トーナメントへ進出した在籍３季目のフィンランド代表OHルーカ・マルッティラ、MBには元イタリア代表の35歳、トーマス・ベレッタとミラノ時代に石川のチームメイトだったレアンドロ・モスカを起用した。

　第１セット、ペルージャはサーブミスと不安定なレセプションが続き、前半のブレークがベンタラのサーブで石川が自身最初の得点を挙げた１度のみ。５点ビハインドの苦しい展開で迎えた終盤に２点差まで詰め寄るが、モンツァに逃げ切られてしまう。

　だが、第２セットは早々に前へ出ると、２段トスと好守でプロトニツキの連続得点を演出した石川が自ら強烈なバックアタックを叩き込みリードを広げる。石川は攻撃の好調さを維持したまま、１セット目にA+Bパス成功率４割台と苦戦したレセプションの精度を75％へアップ。後半には、シーズン初のブロックを決めてチームの背中を押す。復調したサーブでリズムを作ったペルージャが相手を圧倒して試合を振り出しへ戻した。