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バレーボール

【現地取材】チーム最多16得点の石川祐希を直撃「もったいないミスを…」垣間見せた“一本への拘り“ 次戦は因縁の相手「フィジカル勝負以上に…」

佳子S.バディアーリ

2025.11.16

チーム最多16得点を挙げた石川。写真:佳子S.バディアーリ

チーム最多16得点を挙げた石川。写真:佳子S.バディアーリ

 開幕6連勝でイタリアリーグ首位に立つシル スーザ スカイ・ペルージャ。繰り上げ開催となったレギュラーシーズン前半最終節クーネオ戦での快勝に先発メンバーとして大きく貢献したバレーボール男子日本代表の主将・石川祐希を、試合直後のコートで直撃取材した。

 この日の相手はイタリア北部のチーム、MAアクア サンベルナド・クーネオ。リオ五輪銀、ロンドン五輪銅の2つのメダルを獲得した元イタリア代表イヴァン・ザイチェフらのベテラン勢や昨季フランスリーグのエース王に輝きネーションズリーグ・カナダラウンドで同国代表に初招集された22歳の新星ネイサン・フェラルらを擁するトップリーグ昇格チームを、ペルージャは3-0(25-19、25-16、25-21)で退けた。

 まずは、チームの戦いぶりを振り返ってもらった。

「立ち上がりは良くなかったですけど、あとからしっかりとまとめ直すことができたと思います。今日に関しては、ブロックディフェンスが割と良かったと感じています。1セット目の序盤と3セット目の途中にサイドアウトを取りきれなくてブレークされてしまうことがあったので、そこは修正点だと思います」

 先週から感冒による体調不良を抱え前節で開始まもなくコートを降りた司令塔のシモーネ・ジャンネッリ(イタリア代表)に代わり、セッターを任されているのが若き同胞のブライアン・アルジラゴス。日本で開催されたサントリーサンバーズとの親善試合で豊かな将来性を印象付けた18歳の奮闘について尋ねると、このように評価した。

「ブライアンは前回のピアチェンツァ戦から急きょ出場していて、悪くないパフォーマンスをしていると思います。まだ若いので経験値を積み上げなければいけない選手ですが、何よりも堂々とプレーしていて素晴らしいと思っています」
 
 第1セットは出足でもたつくも徐々にエンジンがかかり、2セット目で相手を圧倒。だが、第3セットは後半にかけてリズムを崩して同点まで追い上げを許した。

「あれはサイドアウトをしっかり切ることができなかったところが要因ですね。個人的にも3セット目に少しミスやブロックにかかることが多くなったかなと思うので、まずはそこを修正したいです。相手にシャットされたところに関してはクロスにいることが分かっていたんですけど、上手く打てなかったので。そこはフェイントとかプッシュ、リバウンドにするとかを駆使して失点しないようにしなければいけないなと思います」

 この日はエース4本を叩き込んだ。シーズンここまで、同じアウトサイドヒッターの元ウクライナ代表オレフ・プロトニツキがエース部門で首位。ポーランド代表カミル・セメニウクも効果的かつ安定したサーブでブレーク量産の起点となっている。「やっときましたね!」と発した筆者に石川の返答は「まあ、そうですねぇ。それほどすごいサーブを打ったというか今日は相手のレセプションが良くなかったこともあるので…」と謙虚に照れ笑い。「3セット目にもったいないミスを1つしてしまったので、コンスタントにいけるよう気をつけたいと思います」と一本へのこだわりを強調した。
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