ラグビー

エディーHCが帰国会見で苛立ち!? “選手選考”を巡る痛烈反論のワケ「批判されるのはどうかと思う」【ラグビー日本代表】

向風見也

2025.11.28

ラグビー日本代表の指揮を執るエディー・ジョーンズヘッドコーチ。(C) Getty Images

 長旅の疲れも手伝ってか。ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチは、意に沿わぬ問いに何度も色をなした。

「これだけ若手が成長しているのに『なぜ○○を選んでないのですか?』と…。その選手はフィットしていないから呼んでいないのに、それを批判されるのはどうかと思います」

 11月24日、羽田空港でヨーロッパ遠征の帰国会見をした。件の談話は、2026年以降の選手選考について聞かれた時だ。
 
 2027年のワールドカップ・オーストラリア大会に向け、これから左プロップの稲垣啓太、フッカーの坂手淳史、ナンバーエイトの姫野和樹ら、複数回のワールドカップに出た熟練者を加える計画はあるか…。

 個人名を伏せる形でそう問われ、ジョーンズは各選手への打診、個別の対話があったと実名つきで説明。その内容がそれぞれの見解と一致するかはさておき、指揮官は断言した。

「経験値があり、フィットしていて、いますぐ来られる選手がいれば是非呼びたいが、どこにいるのか。こんな質問をするということは、お気に入りの選手がいて『何故入らないのだ』と思っているからでしょう?」

 反論は手応えの表れでもあろう。

 10月以降は国内戦を含め5試合で4敗。そのうち2つは点差が1桁台だった。

 特にウェールズ代表との4戦目の23―24は、ラストワンプレーでの逆転負けである。翌週はそれと逆の展開でジョージア代表を25―23で下し、2025年の通算戦績を5勝6敗で終えた。

 前年度の4勝7敗と比べれば内容的にも進歩が見られ、その間、23歳の主将でロックのワーナー・ディアンズ、24歳の副将でスタンドオフの李承信ら、若き主軸が定まりつつある。さらにフッカーで22歳の佐藤健次ら今年のデビュー組が、別の主力候補の穴を埋めた。

 何より、やや停滞気味だった世界ランクを最後の最後に12位とした。よって、12月3日にある2027年のワールドカップ・オーストラリア大会の組分け抽選会で同組となる上位国の数を減らせた。

 ジョーンズは約9年ぶりに現職復帰してからの2年間で、大幅に顔ぶれを刷新しながら目標である初の4強入りへ着実に歩んでいると言いたげだ。「高みを望まなければベストになれない」と示し、代表戦の数が増える翌年をこう見る。

「6~70パーセントのスコッドが固まってきた。来年はそれを80パーセントにしたい。それらを優れたマネジメントで(適宜入れ替えるなどして)戦い、チームの安定性を築き上げたい」
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「トップ10が相手だとフィジカル的に劣勢になりがち。基礎スキルに多大なプレッシャーがかかる」