フィギュアスケートの世界一決定戦「グランプリ（GP）ファイナル2025」が12月４日、名古屋・IGアリーナで開幕した。大会１日目はジュニアGPファイナルの男子ショートが行なわれ、昨季の世界ジュニア王者・中田璃士が86.48点で首位発進を決め、５日のフリーに弾みをつけた。

　大トリで登場した17歳の中田は最初のトリプルアクセルを華麗に決め、ジャッジの速報値は10.63点と高い加点をマークし勢いをつける。続く３回転ループ、後半のフリップ＋トウループの連続３回転も着氷。安定感ある演技で終え、他の要素も大きなプラスを得た。

　会心の演技にフィニッシュ後は右手で力強くガッツポーズ。日本男子フィギュアの次世代エースが氷上で躍動し、応援バナーが揺れる会場に満面の笑顔で応えた。
  　昨シーズンは世界ジュニア初優勝もジュニアGPファイナルでは３位と悔しさが残った。ジュニアラストシーズンの今季はGPシリーズ２連勝と好調をキープ。2023年に続く２度目のファイナルを制し、ジュニア完全制覇を狙う。

▼ジュニアGPファイナル　男子ショート結果
１位　中田璃士　86.48点
２位　ソ・ミンギュ（韓国）　84.82点
３位　デニス・クラウフロフ（ベルギー）　74.29点
４位　ルシウス・カザネック（アメリカ）　72.13点
５位　チェ・ハビン（韓国）　70.94点
６位　西野太翔　64.01点

取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

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