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「相手が攻撃に出てくると」井上尚弥の強さの秘訣、米専門誌が指摘「この20年ほどを振り返ってみても、イノウエと互角に戦える選手は」

THE DIGEST編集部

2025.12.28

ピカソに判定勝ちの井上が6度目の王座防衛に成功。(C)Getty Images

ピカソに判定勝ちの井上が6度目の王座防衛に成功。(C)Getty Images

 世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥が現地12月27日、サウジアラビア・リヤドでWBC同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)と対戦し、3-0の判定勝利。6度目の王座防衛に成功し、プロ32戦32勝とした。世界戦の連勝記録は歴代単独トップの27だ。

 米ボクシング専門誌『Ring Magazine』は、「王者が完璧な勝利。サウジアラビアでの“The Ring V: Night of the Samurai”のメインイベントで見事な活躍を見せた」と称賛した。

「1ラウンドから井上は堂々とした振る舞いでジャブを放ち、効果的なパワーショットも織り交ぜた。ピカソがこれまで見たことがないレベルだった。2ラウンドで“モンスターモード”が発動。電撃的なコンビネーションを連発した。ピカソはしのぐのが精いっぱいで、応酬した右ストレートはほとんど効果がなかった」

 井上の強さの秘訣として、同メディアは「相手が攻撃に出てくると、より強く、より、速く、より激しいパンチで反撃する。こうした攻撃パターンこそ、相手の体力を奪い、パンチを繰り出すのをためらわせるのだ」と記している。

 
 ピカソについては、「努力をしてこなかったわけではない。ただ、井上のレベルで戦えなかっただけだ」と指摘。「この20年ほどを振り返ってみても、井上と互角に戦える選手は片手で数えられるくらい。7ラウンドまでピカソの運動量は落ち、アイデアも尽きかけていた。11ラウド終盤に数回の爆発的なパンチを繰り出したが、試合は最終ゴングがなるまで(井上の)一方的な展開が続いた」と振り返った。

 注目が集まる井上の次戦は、中谷潤人との一戦になると見られている。「井上と中谷の試合は2026年5月2日に東京ドームで予定されている。実現すれば、日本ボクシング史上最大のビッグマッチになるはずだ。多くのファンや専門家にとって、井上対中谷戦はボクシング界で最も魅力的な一戦になるだろう」と“世紀の一戦”に期待した。

構成●THE DIGEST編集部

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