世界クラブ選手権3つ目のトロフィーをイタリアへ持ち帰り、国内での戦いを再開したシル スーザ スカイ・ペルージャ。およそ3週間ぶりとなるリーグ戦に先発フル出場して公式戦11連勝に攻守で貢献した石川祐希に、日本人選手として初となる世界王座の栄冠獲得や年末に控えるコッパイタリアへの意欲を聞いた。
世界クラブ選手権は予選から決勝まで休養日1日で5連戦を戦い抜き、世界の頂点を極めたペルージャ。開催地ブラジルから帰国したのはわずか3日前とあって、気になっていたチームのコンディションを尋ねるとこう答えた。
「そうですね。今日は(ミドルブロッカーのアルゼンチン代表)アグスティン(・ロセル)がアップを控えたりとか、メンバーをガラッと変えたので疲れがあるのは間違いありません。それでも試合は待ってくれませんから、そういった中でチームとして出場した選手がしっかり活躍することがこの長いリーグ戦を勝ち抜いていくことだったり、いい状態でシーズンを進めていくためには必要なります。そこに関してはチーム、それから個人としても課題をクリアできたんじゃないかなと思います」
世界クラブ選手権では、決勝で母国リーグの大阪ブルテオンを完勝で退けて全勝優勝。しかし、コート上で過ごす時間は思いのほか少なかった。ビッグタイトルを手中に収めた歓喜と同時に「悔しい思いもあったのでは?」と投げかけると、少し表情が引き締まり心中を語り始めた。
「優勝したことは嬉しいです。それを勝ち取るためにこのチームに来たので、僕がやるべきことはやれているなというふうに思います。出場機会が少なかったのはチームスポーツである以上はやむを得ない側面もありますけど、怪我をしてしまったりとか大会前になかなか試合に絡む状態を作れなかったことは自分の責任だと受け止めています」
いつもながらの謙虚な言葉の後にちらりと本音を漏らした。
「でも、ベンチで応援するためにここにいるわけじゃないので」
昨季にペルージャが奪取した2冠、スーペルコッパとクラブの悲願であったチャンピオンズリーグ制覇では勝利の立役者としてコートで躍動した背番号14に、「それを超える活躍を期待している」と伝えるや右の口角を上げてニヤリ。熱のこもった眼差しで、「ありがとうございます。分かりました!」と答えてこう続けた。
「(世界クラブ選手権は)終わってしまったことですし、この先のシーズンに必ず僕は必要とされると思っているので、そこでコートに立った時に力を発揮したいです。コッパイタリアとスーペルコッパ、スクデット(リーグ優勝)争いとチャンピオンズリーグといった大事な戦いがあるので、次こそは万全な状態で絡めるように準備したいと思っています」
年内ラストマッチとなる次戦はレギュラーシーズン上位8チームのみが参戦を許されるコッパイタリアの準々決勝だ(現地12月30日)。昨年、ペルージャはヴェローナに決勝進出を阻まれ苦い思いを強いられた大会。石川にとって初タイトルをかけた一発勝負の戦いがいよいよ幕を開ける。初戦の相手は強豪の一角。クチーナ ルーベ・チヴィタノーヴァとのホーム戦へ向けて力強く意欲を示した。
「とにかく勝つしかない。余計なことを考えずに、勝つためにコートに立った選手が力を尽くしてプレーするべきだと思っています。30日、まずはしっかり勝ち切ります」
1つ目のタイトルを獲得したペルージャが今季に目指すのは5冠。石川はその全てを網羅する快挙達成を狙いシーズン後半戦に挑む。
取材・文●佳子S.バディアーリ
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世界クラブ選手権は予選から決勝まで休養日1日で5連戦を戦い抜き、世界の頂点を極めたペルージャ。開催地ブラジルから帰国したのはわずか3日前とあって、気になっていたチームのコンディションを尋ねるとこう答えた。
「そうですね。今日は(ミドルブロッカーのアルゼンチン代表)アグスティン(・ロセル)がアップを控えたりとか、メンバーをガラッと変えたので疲れがあるのは間違いありません。それでも試合は待ってくれませんから、そういった中でチームとして出場した選手がしっかり活躍することがこの長いリーグ戦を勝ち抜いていくことだったり、いい状態でシーズンを進めていくためには必要なります。そこに関してはチーム、それから個人としても課題をクリアできたんじゃないかなと思います」
世界クラブ選手権では、決勝で母国リーグの大阪ブルテオンを完勝で退けて全勝優勝。しかし、コート上で過ごす時間は思いのほか少なかった。ビッグタイトルを手中に収めた歓喜と同時に「悔しい思いもあったのでは?」と投げかけると、少し表情が引き締まり心中を語り始めた。
「優勝したことは嬉しいです。それを勝ち取るためにこのチームに来たので、僕がやるべきことはやれているなというふうに思います。出場機会が少なかったのはチームスポーツである以上はやむを得ない側面もありますけど、怪我をしてしまったりとか大会前になかなか試合に絡む状態を作れなかったことは自分の責任だと受け止めています」
いつもながらの謙虚な言葉の後にちらりと本音を漏らした。
「でも、ベンチで応援するためにここにいるわけじゃないので」
昨季にペルージャが奪取した2冠、スーペルコッパとクラブの悲願であったチャンピオンズリーグ制覇では勝利の立役者としてコートで躍動した背番号14に、「それを超える活躍を期待している」と伝えるや右の口角を上げてニヤリ。熱のこもった眼差しで、「ありがとうございます。分かりました!」と答えてこう続けた。
「(世界クラブ選手権は)終わってしまったことですし、この先のシーズンに必ず僕は必要とされると思っているので、そこでコートに立った時に力を発揮したいです。コッパイタリアとスーペルコッパ、スクデット(リーグ優勝)争いとチャンピオンズリーグといった大事な戦いがあるので、次こそは万全な状態で絡めるように準備したいと思っています」
年内ラストマッチとなる次戦はレギュラーシーズン上位8チームのみが参戦を許されるコッパイタリアの準々決勝だ(現地12月30日)。昨年、ペルージャはヴェローナに決勝進出を阻まれ苦い思いを強いられた大会。石川にとって初タイトルをかけた一発勝負の戦いがいよいよ幕を開ける。初戦の相手は強豪の一角。クチーナ ルーベ・チヴィタノーヴァとのホーム戦へ向けて力強く意欲を示した。
「とにかく勝つしかない。余計なことを考えずに、勝つためにコートに立った選手が力を尽くしてプレーするべきだと思っています。30日、まずはしっかり勝ち切ります」
1つ目のタイトルを獲得したペルージャが今季に目指すのは5冠。石川はその全てを網羅する快挙達成を狙いシーズン後半戦に挑む。
取材・文●佳子S.バディアーリ
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