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「グリッド上で一番格好良い!」ルノーのダニエル・リカルドが投稿したコビー追悼ヘルメットにコメント殺到

甘利隆

2020.02.26

カラーや柄、全てにおいてコビーへのリスペクトをふんだんに詰め込んだリカルドのヘルメット。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・レイカーズに5回のNBAチャンピオンをもたらした伝説の選手、コビー・ブライアント氏が、娘のジアナさんとともにヘリコプター事故で亡くなってから約1カ月。いまだその悲しみは癒えておらず、ブライアント氏が現役時代の後半につけていた背番号24とジアナさんの背番号2に合わせた2月24日には、マイケル・ジョーダン氏らレジェンドたちが顔を揃えた追悼式が、レイカーズの本拠地ステープルズ・センターにて執り行なわれた。

 世界中で愛された"コビー"に影響されたスポーツ選手も多く、テニスのニック・キリオスが全豪オープンでキャリア前半にブライアント氏がつけた背番号8のユニフォームを着てウォームアップした。他競技のトップアスリートも哀悼の意を示しており、2月19日からバルセロナで行なわれたF1の公式テストでもルノーのダニエル・リカルドがリスペクトを表現した。

 2018年からロサンゼルスに住み、たびたびNBAの試合を観戦しているリカルドがインスタグラムで「2020年のテストヘルメット。コビーへのトリビュート」とヘルメットの画像を投稿すると「レジェンドに敬意を表すのに一番の方法」「君はなんて良いヤツなんだ!」「グリッド上で一番格好良いヘルメット。クール!!!」といったファンのコメントが殺到した。
 
 レイカーズをイメージさせるパープルで全体をペイントされたヘルメットの前頭部には、ブライアント氏の異名となっていた"狙った獲物は99.9%逃さない"毒蛇『Black Mamba(ブラックマンバ)』のイラストがあしらわれ、頭頂部には氏のバスケットボールに取り組む姿勢、生前自ら生き方そのものと表現していた『マンバメンタリティ』の文字。こちらもレイカーズカラーのイエローで書かれており、あご部分にも背番号が入れられている。

 NBA史上に残るカリスマの死には他のF1ドライバーたちも衝撃を受けており、ルイス・ハミルトンは「バスケットボールのレジェンドで、偉大なアスリートの1人だった。私を含む多くの人々にインスピレーションを与えた」。カルロス・サインツは「巨大な伝説が私たちの元を去った」と語っている。

 オーストラリア出身のリカルドは2011年にF1デビューし、レッドブル時代に通算7勝を挙げ、2014年と2016年にはランキング3位を獲得した実力者。ルノーに移籍した2019年は、マシンの戦闘力不足からランキング9位と振るわなかったが、テストでは「在籍2年目になるし、チームやクルマに慣れてきたのは確かだけど、ニューマシン R.S.20の第一印象が良かった」と手応えを感じており、今季は『マンバメンタリティ』で王者メルセデスに食らいつく。

文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super
 
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