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フィギュア

「また見てるのっ!」それでも止まらない。なぜ“りくりゅう”に恋してしまったのか【冬季五輪】

THE DIGEST編集部

2026.02.18

魔力のような観衆を引き込むパワーが、この日のりくりゅうにはあった。(C)Getyy Images

魔力のような観衆を引き込むパワーが、この日のりくりゅうにはあった。(C)Getyy Images

 団体戦の時と同じように、何度もリプレイを見返してしまう。妻に「また見てるのっ!」と注意されても、テレビから視線を逸らさない。“りくりゅう”こと木原龍一&三浦璃来ペアの演技には、魂を引っこ抜かれる魔力がある。

 あれは“単なる金メダルの演技”ではない。日本史上、いや、五輪史上“もっとも衝撃的なパフォーマンスのひとつ”だった。

 ミラノ・コルティナ五輪、現地2月16日に開催されたフィギュアスケートのペアフリーで、“りくりゅう”は世界最高峰の演技を披露。「158.13」と世界歴代最高得点をマークし、ショートプログラム5位から大逆転で金メダルを獲得した。

 158.13──。五輪のフリーで誰も踏み込めなかった領域に、“りくりゅう”は踏み込んだ。後世に語り継がれる偉業である。

 実際、その演技にはどんな言葉も呑みこんでしまう力があった。「美しい」とか、「凄い」とか、そういうレベルではない。木原選手に支えられた三浦選手がフィニッシュの場面で拳を突き上げられた時、言葉を失うとはこういうことなのだろうと、痛感させられた。

 終盤のコレオシークエンスあたりから笑顔が戻った2人はまさに無敵だった。会場全体の空気までも味方につけ、良い意味で観客を支配。単なる演技ではなく、やり切った2人が抱き合って健闘を讃えるシーンも含め“壮大なドラマ”として完結させた。
 
 なんて素晴らしい、極上のストーリー。演技後のガッツポーズ、キス・アンド・クライでの振る舞いも含め、全てが愛おしかった。


 気持ち悪いと言われようが、関係ない。妻にも申し訳ないが、きっと自分は“りくりゅう”に恋している。

 あの夜、テレビの前で心を奪われたのは、きっと私だけではない。中毒者は他にもいるはずだ。日本ペアの歴史が動いた瞬間を、私たちは確かに目撃した。

文●白鳥和洋

【画像】感動の名場面を激写! りくりゅうの完璧演技に坂本花織が涙する“美しき一枚”(2枚目)
 
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