マラソン・駅伝

大迫傑が日本新記録で東京五輪代表に大きく前進!設楽悠太は16位、井上大仁は26位でフィニッシュ【東京マラソン】

THE DIGEST編集部

2020.03.01

日本記録を更新した大迫は、日本人最高の4位。東京五輪代表に大きく前進した。(C)Getty Images

 東京五輪代表の残り1枠を懸けた東京マラソンが1日に行なわれ、大迫傑(ナイキ)が日本人トップとなる2時間5分29秒の日本新記録で4位に入った。新型コロナウイルスの影響で一般ランナーは参加せず、エリート選手のみで行なわれた今大会。大迫は自身が持つ日本記録を21秒も更新する快走で報奨金1億円を獲得し、東京五輪代表にも大きく前進した。

 大迫は最後のコーナーを回ると右手を上げてガッツポーズを作る。さらに、力強く何度も拳を握りながらテープを切り、ゴール付近で待っていた家族と抱き合って喜びを分かち合った。

 試合後のインタビューでは、「ずっと狙ってきた大会だったので、日本記録という形で(終われて良かった)。まだ内定は来週(びわ湖毎日の結果)次第ですが、次につながる良い走りができたんじゃないかと思います」と語り、「やっぱり9月に3番になってから非常に苦しい戦いだった」と昨年のマラソン・グランド・チャンピオンシップ(MGC)を振り返ったところで、こらえきれずに涙が溢れた。

 屈辱のMGC後はケニア合宿なども行ない、満を持して挑んだ大会だっただけに、万感の思いが込み上げてきたのだろう。「勝ちたいという気持ちだけでやってきました」という言葉には魂がこもっていた。
 
 東京五輪代表の3枠は、昨年のMGC1位の中村匠吾(富士通)と2位の服部勇馬(トヨタ自動車)がすでに内定。残り1枠は、3月8日のびわ湖毎日で今回の記録を上回る選手が出なければ、大迫が獲得する。

 なお、前日本記録保持者の設楽悠太(ホンダ)は2時間7分45秒で16位、2018年アジア大会の金メダリスト・井上大仁(MHPS)は2時間9分34秒の26位。エチオピアのビルハヌ・レエセが2時間4分15秒で東京マラソンを連覇し、女子ではイスラエルのロナー・チャムタイ・サルピーターが2時間17分45秒の大会記録で優勝を飾っている。

構成●THE DIGEST編集部
 
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