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女子400m“日本記録超え”21歳は8着も「今、出せる実力」冷静にコンディション向上を目論む【セイコーGGP】

野口一郎(THE DIGEST編集部)

2026.05.18

日本国籍取得前に400mで51秒71をマークしている日本体育大の青木。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 陸上女子400メートルで日本記録を上回る51秒71の自己ベストを持つ青木アリエ(日本体育大)が、5月17日にMUFGスタジアム(国立競技場)で開催された「セイコーゴールデングランプリ(GGP)陸上2026東京」の同種目に出場。53秒70で8着だった。

 青木は、父はペルーと日本、母はペルーとイタリアのハーフの両親の間に生まれた。ペルー国籍でフロレス・アリエという名前で、大学3年次には25年5月の「第40回静岡国際陸上競技大会」で51秒71をマーク。その後、7月に日本国籍を取得し、9月には東京世界陸上の男女混合1600メートルリレーの日本代表メンバーに選出された。

 今大会では、49秒85でレースを制した東京世界陸上イギリス代表のイェミメアリー・ジョンや、52秒29で日本人トップの4位だった松本奈菜子(東邦銀行)ら、国内外の強豪を相手に苦戦。序盤から後れをとり、終盤も盛り返せなかった。

 悔しい結果に終わったレース後、青木は「あまり走れている感覚がなかったので、そのなかで53秒台が出たなら100点とは言えないですけど、今出せる実力ではないかと思います」と、冷静に振り返った。
 
 事前に体調不良などがあり「練習できていなかった分が、400メートルだと体力の厳しさもあって、キレもあまり上がってきていません」とし、「そこを調整できたら、記録が伸びてくるはずです」と前を向いた。

 9月のアジア大会出場を目指している青木にとって、日本代表の選考を兼ねた6月の日本選手権は重要な大会だ。昨年は3位だったが、今年は頂点を「小声で狙えたら」とはにかんだ。

 一方、学生ラストイヤーの21歳スプリンターは5月21日から始まる「第105回関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)」で大役を担う。5種目に出場するという青木は、「大学への貢献は前提ですけど、自分は本数を重ねた方がキレが上がってくるタイプなので、日本選手権に向けた良いトレーニングにもなると思います」と前を見据えた。

取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)

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