昨年12月に開幕したジャパンラグビーリーグワンはシーズン大詰め。最上位層にあたるディビジョン1では5月23日から6強によるプレーオフが始まり、6月7日の決勝で日本一が決まる。
出場する各クラブの注目選手を伝える。
●ブロディ・レタリック(コベルコ神戸スティーラーズ/ロック/204センチ・120キロ/34歳)
初めて首位で終えたレギュラーシーズンにあって、ニュージーランド代表109キャップ(代表戦出場数)の職人が華美な結果を残した。
スマートなラインアウトの攻防、地上戦での献身ぶりといった本来のよさはそのままに、シーズン最多の17トライをマークしたのだ。深い読みで抜け出す味方をサポートしたり、敵陣ゴール前の接点周りへ鋭く駆け込んだり。
クラブに複数いる世界的名手のうち、とりわけレタリックの存在が勝敗に大きく影響しうるのは明らか。今季の第8節では先発して躍動も、途中交代後に大量リードを吐き出しあわや星を落とすところだったのだから。
ともに共同主将をするスタンドオフの李承信曰く「グラウンド内外でチームをリードしてくれている」。クラブにとって旧トップリーグ時代の2018年度以来となる日本一は、このビッグマンの一手がもたらす。
●坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ/フッカー/180センチ・104キロ/32歳)
主将になって旧トップリーグ時代から通算7シーズン目となるハードヒッターは、シニアプレーヤーとなってもなお進歩する。
佐藤義人トレーナーのもとパワーの出力を上げる身体動作を学び、普段から背筋を伸ばして行動するなど日常の積み重ねをもパフォーマンスに昇華。主業務となるスクラムのコントロール、代名詞のタックルに磨きをかけ、再三、爪痕を残す。24年以来の代表復帰を期待される。
「僕自身、その準備をします。いいパフォーマンスを出してその土俵に上がれれば、全力で頑張ります。もしそこに上がらなくても、やることは変わらないです。オフシーズンにトレーニングをして、次のシーズンにもっといいものを出す。生活も、ラグビーのことを考えながらしています」
まずは目の前の頂上決戦へ集中。レギュラーシーズン2位のチームが目指す堅守速攻の勝ち筋へ、自身の心技体を溶け込ませる。
●タイラー・ポール(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/フランカー/195センチ・111キロ/31歳)
日本語も流暢な南アフリカ人戦士。クラブが誇る大型フォワード陣の一角をなし、衝突合戦で先陣を切る。
迫るランナーの足元へ刺さったり、味方が捕まえた走者へ絡んで球出しを防いだり。モールの攻防でも腰を落として肩、腕をねじ込む。
移籍2年目の今季に先んじ日本代表に初選出され、「インターナショナルレベルの試合では、疲れがたまるなかで一貫性を保つのが難しい。ただ身体を張って、正面から戦っていきたい」と新たな地平に辿り着いた様子。ハードワークを貫いた試合後に「ここ(会場)に誰もいなかったらあんなには頑張れない」とファンへの感謝も口にし、クラブにとって22年度以来となる頂点を見据える。





