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ラグビー

「ワイルドナイツが一番試合に出られないチームだった」社員選手にして日本代表の長田智希が強豪を選んだ理由【ラグビーリーグワン】

向風見也

2026.05.30

ワイルドナイツでは、センターとウイングを主戦場とする長田。写真提供:JRLO

ワイルドナイツでは、センターとウイングを主戦場とする長田。写真提供:JRLO

 長田智希は己に期待する。

 ラグビー日本代表として26キャップを獲得した26歳は、業界トップの仕事人だ。昨年12月からの国内リーグワン1部において、埼玉パナソニックワイルドナイツの一員として渋い光を放つ。

 つなぎ役のセンターと仕留め役のウイングを主戦場に、味方が蹴った球を鋭く追って捕球役にプレッシャーを与える。防御ラインに入れば適宜、鋭い出足で前進し、パスコースを封じる。ランナーとしてはタックラーに捕まる前のフットワークでわずかずつでも前進し、接点を作る際も簡単に球を失わない。
 

 身長179センチ・体重90キロのサイズで首尾よく動くさまは愛好家を唸らせるが、本人は首をかしげる。

「(課題は)身体のキレ、動きの部分を含めて、全てと言ったら簡単なんですけど…」

 出場すれば2度目となるワールドカップのオーストラリア大会を27年に控えるなか、より高みを目指す。

 堅守速攻型のクラブで活きる下働きを従来通りに徹底するうえ、防御網をぶち破る、トライラインまで走り切る、上空のボールへ飛びついて確保するといった、明確なファインプレーも繰り返せるようになりたいという。

「自分の役割は身体の状態にかかわらずできる。ただエッジ(タッチライン際)でモメンタム(勢い)を生んだり、ハイボールを捕ったりという一つひとつの精度はまだまだだなと」

 昨年12月からのレギュラーシーズンが折り返しを過ぎた春先、こう口にしており、さらにシーズンが深まれば鮮やかなラインブレイクでのトライを記録。成功体験を積んできた。

 いまは5月31日より参戦のプレーオフで、自身加入前以来の日本一を目指す。

「自分たちのラグビーが(明確に)あるなかで、その一つひとつの(プレーの)遂行力を高めてゆく。それは個人のパス、キックのスキルもそうですし、チーム全体のディフェンスシステムもそう。これらを、全部、レベルアップさせてゆく」

 リーグワンでは、ワールドカップ初出場の直前にあたる‛22年度に新人賞を獲得している。ナショナルチームや強豪クラブでラグビー専業のプロ選手が増える一方だが、この人は社員選手の立場を保つ。

 プロフェッショナリズムは、肩書きではなくあり方で示す。
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