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マラソン・駅伝

「日本代表としてカッコいい走りをしたい」名古屋ウィメンズを制した一山麻緒が東京五輪へ意気込み

THE DIGEST編集部

2020.03.08

悪天候のなか快走を見せた一山が、初優勝を飾った。写真:日刊スポーツ/朝日新聞社

悪天候のなか快走を見せた一山が、初優勝を飾った。写真:日刊スポーツ/朝日新聞社

 東京オリンピック女子マラソン代表の最終選考会を兼ねた名古屋ウィメンズマラソンが8日に行なわれ、一山麻緒(ワコール)が日本歴代4位となる2時間20分29秒で初優勝。大阪国際女子マラソンで松田瑞生(ダイハツ)が記録した2時間21分47秒を上回り、五輪代表の残り1枠の切符を勝ち取った。

 冷たい雨が降る悪コンディションのなかで快走を見せた一山は、試合後のインタビューで「今日みたいな日が来るのが夢だったので、夢見たいです」と切り出し、「こういう日だからこそオリンピック決めたら凄いカッコいいなと思って走りました」と笑顔を見せた。

 今大会は前述のとおり、五輪出場を懸けたタイムレース。一山自身も「21分47秒を切るためにやってきた」と強く意識して挑んだ大会で、2003年の大阪国際女子マラソンで野口みずきが記録した国内最高の2時間21分18秒を上回り、「記録までついてきてくれて嬉しいです」と力を込めた。
 
 一山が強さを見せつけたのは、やはり30キロ過ぎからだろう。

「これまで30キロ以降に1人で行けるような練習をしっかりこなすことができたので、今日はイメージ通りの走りが出来ました。30キロからが本当の勝負だなと思っていたので、本当にその通りの走りができたので嬉しいです」

 その言葉通りに最後まで自分のレースを貫いた末の戴冠は、五輪が行なわれる8月に向けての期待を膨らませるものだ。

 インタビューで終始笑顔を見せていたヒロインは、「世界と戦うにはまだまだ記録も劣っているので、オリンピックに向けてはもう一段階、質の高い練習をして、日本代表としてカッコいい走りができたらいいです」とさらなる飛躍を誓った。

 なお、東京五輪代表のもう2枠には、昨秋のマラソン・グランドチャンピオンシップで優勝した前田穂南(天満屋)と2位の鈴木亜由子(日本郵政グループ)が内定している。

構成●THE DIGEST編集部
 

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