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ラグビー

「僕らは停滞していた」リーチ マイケルが明かしたBL東京失速の理由と再建への道筋

向風見也

2026.06.18

25-26シーズンは6位に終わったBL東京。リーチは「土台づくりのところが足りなかった」と顧みた。(C) Getty Images

25-26シーズンは6位に終わったBL東京。リーチは「土台づくりのところが足りなかった」と顧みた。(C) Getty Images

 鍛え直すしかない。

 リーチ マイケルがそう決意を示したのは2026年6月11日。自宅の近くでもある都内の所属先拠点でのことだ。
 

 前年12月からのジャパンラグビーリーグワンで、主将を務める東芝ブレイブルーパス東京が3連覇を逃していた。クラブ主催の会見で述べた。

「常に高いスタンダードでいなければいけないと反省しています。負けた経験は、いい財産になる。(今後)このような結果にならないように準備していきたいです」

 12チーム中6位に終わった。主力の海外挑戦、自らを含めた怪我人の続出を差し引いても、見直せる点があると37歳は考える。

自身の復帰戦にあたる第7節から7連敗を喫した。渦中、「もっと連携を取ればよかった」。指導陣と選手との役割の違いをわかったうえで、より早いうちから戦法変更へ動くべきだったという。

「(終盤になって)自分たちのラグビーを変えようとして話し合い、少しはよくなったのですが、結果はあまり変わらず…(思い通りにならず)。変えないといけない時に変えなかったことは(悔やまれる)」

 来季へのプレシーズンへ、内なる指針は明確だ。

「リーグがレベルアップしたなか、僕らは停滞していたのではないかと感じます。土台作りのところが、少し足りなかった。それがディフェンス、アタック、セットプレー(での劣勢)に繋がってしまった」

何より己に矢印を向ける。出たゲームでは身長189センチ、体重113キロの身体をひたすらにぶつけることができたものの、一つひとつの衝突について統計を取れば、相手を圧倒できた数が少ないと気づいた。

 いま一度、馬力、瞬発力、持久力を底上げしたい。オフに突入してもなお、己を追い込むのを止めない。入会している大型ジムでタフなメニューをこなし、近所の公園で走り込む。

「もう1回、原点に戻って、ランニングからやっていきます。…たまに、子どもが後ろから追いかけてきます! …もう、2度と経験したくない大変なシーズンでした」

 クラブ再興の前に立つべき場所がある。国際舞台だ。

 今年の日本代表のメンバーに選ばれ、6月19日より宮崎合宿に合流予定だ。

 7月4日に初戦がある新設のネーションズチャンピオンシップではまず、イタリア代表、アイルランド代表、フランス代表といった欧州列強と順に対戦。翌27年のワールドカップオーストラリア大会への試金石となるこのバトルを、自信を掴むための装置にしたい。

 そのためにもまず、一戦必勝の心構えでいる。自軍の強みを相手の弱みにぶつける計画を愚直に遂行して初めて、トップ層に勝ち続けるための収穫と課題を具体化できる。

「それぞれ相手や戦い方が違うなか、自分たちのゲームプランを立てて柔軟に戦い、どこまで(できるかを)測る大会かなと。もちろん、勝ちにこだわります」

 過去ワールドカップへは4度参加し、うち2大会で船頭役を務めた。積み上げてきたキャップ数(テストマッチ=代表戦出場数)は92にのぼり、順当にいけば今年中に日本初の100キャップ達成が見えてくる。

 もっとも当の本人は「(大台達成への意識は)ないです」。あくまで目先の一戦を見据える。

 内部の謹慎処分に伴い初戦の指揮をとらないエディー・ジョーンズヘッドコーチとは、約10年前のジャパンでも師弟関係だったとあり事前にコミュニケーションを取っている。

「練習スケジュール、違う競技にあるコーチングスタイルや考え方…。しょっちゅう、連絡が来ています!」

 昨秋から空席となっている攻撃担当コーチはなお未定と発展途上の集団にあって、希少なレジェンドの存在価値は大きい。

取材・文●向風見也(ラグビーライター)

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