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ラグビー

ラグビー・トップリーグが薬物違反問題で3月中の24試合を休止。太田チェアマンは「存在を揺るがす大きな問題であり、非常事態」

THE DIGEST編集部

2020.03.09

太田チェアマンは「結果的に不十分だったと言わざるを得ない状況となりました」と述べた。写真:産経新聞社

太田チェアマンは「結果的に不十分だったと言わざるを得ない状況となりました」と述べた。写真:産経新聞社

 ラグビー・トップリーグは9日、今月4日に日野レッドドルフィンズ所属の選手が違法薬物使用容疑で逮捕されたことを受け、3月中に予定していた全24試合を休止すると発表した。リーグ全体のコンプライアンス教育徹底のための措置だ。

 今回の決定について、トップリーグの太田治チェアマンは、「日野レッドドルフィンズ所属の選手が、違法薬物使用容疑で逮捕された事は、誠に遺憾であるとともに、トップリーグを楽しみにしていただいていた観客の皆様、関係者の皆様、日本全国のラグビーファンの皆様のご期待を裏切るような結果となってしまったことを深くお詫び申し上げます」と謝罪し、「同年度内に複数のチームから違法薬物関連による逮捕者がでたことは、トップリーグだけではなく、日本ラグビー界の存在を揺るがす大きな問題であり、非常事態であると考えます」と述べた。
 
 昨年6月にはトヨタ自動車ヴェルブリッツ所属の2選手が麻薬取締法違反で逮捕・起訴されており、トップリーグは各チームにインティグリティオフィサーを置くなどして再発防止に努めてきた。

 しかし、再び今回の薬物問題が起こり、「結果的に不十分だったと言わざるを得ない状況となりました」と同チェアマン。今後については「ファンの皆様や社会を裏切る結果となり、信頼回復に向け真摯に取り組む事、またこれまで以上に踏み込んだ対策が必要であると考えています。再度トップリーグとして各チームのインティグリティの追求を図り、トップリーグ全体で正常化を証明する事で、トップリーグ2020の再開が出来るものと考えています」としている。

 なお、チケットの払い戻しや開催休止に伴う勝点については、詳細が決まり次第発表するという。

構成●THE DIGEST編集部
 

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