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マラソン・駅伝

実力者がまさかの11位…吉田祐也が長きに渡る症状を告白「辛うじて練習している感じ」【陸上男子マラソン/アジア大会】

野口一郎(THE DIGEST編集部)

2026.09.27

男子マラソンを走り抜いた吉田。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

男子マラソンを走り抜いた吉田。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 9月25日、名古屋市瑞穂公園陸上競技場発着コースで「第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)」の陸上競技・男子マラソンが開催された。日本の吉田祐也は、2時間18分33秒で11位だった。不本意な結果の裏には、脚の不調があったようだ。

 福岡国際マラソン2度優勝の実績や2時間05分16秒の好タイムを持つ吉田が、陸上ファンにとって意外な結果に終わった。

 5キロが15分27秒、10キロは31分28秒、15キロは47分34秒と、“記録より順位”重視のレースにありがちなスローペースで、かつスピードが一定しないなか、16キロ辺りのペースアップに吉田はついていかなかった。

 後半を見据えて自重したと推測したファンも多かっただろうが、その後に吉田は順位が上がっても先頭集団との差を詰めることはなかった。そんな29歳は、試合後の取材で大粒の涙を流しながら周囲への感謝を口にした。
 
 そして「いわゆる、脚が抜ける症状が出てしまい、非常に苦しい半年でした。辛うじて練習している感じで、身体よりも精神的に苦しい時期が続いてしまって『競技を続行できないんじゃないか』など、ずっと思っていたました」と、長距離選手にとって極めて厄介で、これまでも幾多の名ランナーの好パフォーマンスを阻んできた症状が自身に起きていると明かした。

 箇所は左脚で、2024年の福岡国際マラソン以降の25年初頭から出始めたという。そのため34位に終わった同年の東京世界陸上や、今大会の選考会だった2月の「第74回別府大分毎日マラソン」(2時間06分59秒で2位)でも、困難な状況にあったということになる。そう報道陣から水を向けられると、こう断言した。

「言い訳になってしまうので、それは言わないです。実力の世界なので、しっかり準備をして(スタートラインに)立った者が優勝できるし、強いということだと思うので。そういうのは、勝負の世界では言い訳にしかなりません」

 青山学院大時代から豊富な練習量を誇り、箱根駅伝初出場が4年次だった努力家は、取材終了後に報道陣一人ひとりに頭を下げ、ミックスゾーンを去っていった。

取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)

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