世界最大のプロレス団体WWEが３月31日（日本時間）、フロリダ州オーランドのWWEパフォーマンスセンターにて主力ブランドのロウを開催した。

　先週のスマックダウンで敗れたことで、４月5日、6日、史上初の無観客＆2DAYSで開催される世界最大のプロレスイベント『レッスルマニア36』での立ち位置が微妙となっていた日本人女子スーパースターのASUKA（アスカ）。この日、カイリ・セインとのカブキ・ウォリアーズで、アレクサ・ブリス＆ニッキー・クロスを相手にWWE女子タッグ王座の防衛戦を行なうことが発表された。

　タイトルマッチ決定の発表後にリングに登場したアスカは、ケイテン・カーターとのシングルマッチを戦った。「おい！誰やねん！今日はお前をボコボコにしたるわ」と対戦相手のケイテンを挑発すると、これにキレたケイテンは、ドロップキックを叩き込んで先制。しかし、本気を出したアスカは「なめんなよ」と息巻いてアンクルロックからのジャーマン・スープレックスでケイテンを投げ飛ばし、最後はアスカロックで捕まえて、ケイテンはたまらずタップアウト。
  　試合後、快勝したアスカは「おい！アレクサ、ニッキー！お前らワシに勝てると思ってんのか？無理や無理無理。お前らなんて簡単なんじゃ。勝たせてもらいまっせ」と大阪弁全開で王座戦が決定した因縁のアレクサ＆ニッキーを挑発した。

　アスカは2年前の『レッスルマニア34』でスマックダウン女子王者として、シャーロット・フレアーの挑戦を受けているが、接戦の末敗れ王座から陥落しており、カブキ・ウォリアーズとして初の晴れ舞台で、防衛を飾りたいところ。カイリにとっても世界に名前を売るチャンスが巡ってきたことにより、今後大きく飛躍する可能性がある。

　またジ・アンダーテイカーは、『レッスルマニア36』のボーンヤード(墓場)戦で対戦するAJスタイルズを挑発。アンダーテイカーは「AJスタイルズはビックマウスだな。妻を侮辱したお前には墓場で償ってもらうぞ」と妻のミッシェル・マクールに暴言を吐いたAJを責めると、さらに「仲間のルーク・ギャローズ＆カール・アンダーソンも連れて来い。お前らは痛みと苦しみを感じて眠ることになるだろう」と因縁のAJを睨みつけるようにメッセージを送る。鐘の音とともにアンダーテイカーの背後から「AJスタイルズ REST IN PEACE 1977-2020」と刻まれた墓石が映し出された。

WWE／ロウ
2020年3月31日(日本時間)
フロリダ州オーランド WWEパフォーマンスセンター 無観客
○ASUKA(アスカロック) ケイテン・カーター●

文●どら増田