モータースポーツ

「あなたたちの絆が大好き!」「とってもかわいい!!」ハミルトンが弟の誕生日に幼少期の写真を投稿

甘利隆

2020.04.02

障がいとともに自らの人生を歩む弟ニコラス(左)と、常に温かい心でそれを見守るルイス(右)。(C)Getty Images

 F1王者のルイス・ハミルトンが、7つ年下の弟ニコラスの誕生日である3月28日に幼少期の2人の写真をSNSへ投稿した。

「いつも裸足かサンダルで、幼い頃は10までしか数えることができなかった弟へ。君が生まれた日からずっと愛してるよ! ハッピーバースデー」とのコメントが添えられた写真には、口角を上げ、カメラ目線で表情を作るルイスとまだ幼くあどけない表情のニコラスが写っている。

 小さなバースデーケーキにロウソクが3本立てられていることからルイス10歳、ニコラス3歳の時のものと思われる、この写真を見たファンからは
「なんて素敵なメッセージなの、ルイス! あなたたちの絆が大好きです!! 」
「お誕生日おめでとう、ニコラス! 健康と安全を保って、あなたの夢を叶えて!!」
「素晴らしい一日を! あなたたちは僕を含む多くの人にとって偉大で大きなインスピレーションです」
「お誕生日おめでとう、ニック! あなたは素晴らしい兄を持って、とても幸運です!! 一日を楽しんで」
「安全で健康的なハミ兄弟(Hambros)、ニコラス、お誕生日おめでとう!!」
「とってもかわいい!! お誕生日おめでとう!」
と祝福メッセージが数多く書き込まれた。
 
 ニコラスは脳性麻痺の症状を持っており、特別に改造されたマシンでレース活動を行なっている。2011年にイギリス国内のルノー・クリオ・カップでデビューすると、2013年はヨーロッパ・ツーリングカー・カップ(ETCC)にステップアップ。2015年にはイギリス・ツーリングカー選手権(BTCC)で5ラウンドを戦い、シリーズで最初の障がい者ドライバーとなった。

 イギリス・ルノー・クリオ・カップを経て、2019年に再び参戦したイギリス・ツーリングカー選手権でレギュラードライバーの座を獲得し、時折印象に残る速さを見せていたが、スポンサー契約の問題から第9戦・シルバーストーン、最終戦・ブランズハッチを欠場する。前シーズン終盤の事情もあり、活動の継続が危ぶまれていたものの、2020年はROKiT(ロキット)レーシング with Team HARDから同シリーズへとエントリーすることが発表された。

「自分でレースをする権利を獲得し、多くの人に刺激を与えてくれた君を僕はとても誇りに思っている。今年が最高の1年になるように、明るい光を放ち続け、決してあきらめるな」その際にもルイスはニコラスに向けて、愛を込めたメッセージを贈っている。

文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super
 
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