世界最大のプロレス団体WWEは日本時間4月28日、アメリカ・フロリダ州オーランドのWWEパフォーマンスセンターにて行なわれた主力ブランドのロウを世界配信した。
 
　日本時間５月11日に開催される次回PPV『マネー・イン・ザ・バンク（MITB）』ラダーマッチへの出場が決定しているアスカ、ナイア・ジャックス、シェイナ・ベイズラーがトリプルスレットマッチに登場。

　３選手はゴングが鳴る前に大乱闘に発展。ナイアに連敗したカブキ・ウォリアーズのパートナー、カイリ・セインの敵討ちを狙うアスカは「おい！ナイア！どこにおるんじゃ。可哀そうなカイリ。ワシがどれだけ強くなってるか。ビビんなよ！」と試合前にナイアを挑発すると、ナイアではなく最後に登場したシェイナがゴングを待たずにいきなりアスカを強襲する。

　シェイナがアスカを場外のラダーに叩き付けると、アスカもナイアにハイキックを放ち、シェイナをラダーに叩き付けて反撃する。しかし、ナイアがアスカに体当たりしてダメージを与え、最後はリングに持ち込んだラダーをアスカとシェイナに叩き付け２人まとめて片付けてみせた。MITBラダーマッチを前にアスカとシェイナは“大女”ナイアのパワーに圧倒されてしまったのだ。

　試合開始のゴングが鳴る前に、乱闘が収束してしまったため、試合自体は不成立となったが、やはりアスカとナイアは切っても切り離せない関係なのだろう。アスカはナイアの隙を知っているだけに、このまま引き下がるはずがない。
  　MITBでWWE王座をかけて激突する王者ドリュー・マッキンタイアと“‪月曜夜の救世主”セス・ロリンズが調印式に登場した。‬最初にマッキンタイアが契約書にサインすると、ロリンズは「マッキンタイアは偉大な王者になるだろうが、リーダーではない。俺が闇に光を当てるリーダーであり、WWEユニバースはリーダーを必要としている。俺が犠牲になってお前も導いてやる」とサインする前にリーダーとしての決意を示した。‬

　これに対してマッキンタイアは「お前は俺に勝てないぞ」と自信を見せてサインをしたロリンズをテーブルに叩き付ける。背後からロリンズの弟子マーフィーが突如現れて妨害したが、マッキンタイアがハグをするロリンズとマーフィーに襲い掛かる。ギリギリでロリンズが攻撃を避けたが、クレイモアがマーフィーに命中してしまう。

　マッキンタイアはクレイモアのタイミングを狙っていたのだ。犠牲になってしまったマーフィーのぶんまで、ロリンズが王座獲りに本腰を入れて来るのは確実である。

◆WWE ロウ◆
2020年4月21日（日本時間）
アメリカ・フロリダ州オーランド
WWEパフォーマンスセンター（無観客）
▼トリプルスレットマッチ
アスカ 対 ナイア・ジャックス 対 シェイナ・ペイズラー
※試合不成立

文●どら増田

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