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イタリアのフィギュア王子に注目!「憧れは羽生選手」「4回転を5本」世界Jr3位の18歳グラッスルが、来季のシニアへ意欲を見せる

THE DIGEST編集部

2020.05.09

4回転ループという高難度のジャンプを成功させるイタリアの18歳、ダニエル・グラッスル。(C)Getty Images

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、No.1を決めるISU世界選手権(カナダ/モントリオール)が中止となり、2019-20シーズンが閉幕したフィギュアスケート競技。開幕が待たれる来シーズンだが、そこで注目を集めること間違いなしの新鋭男子スケーターがいる。イタリアの18歳、ダニエル・グラッスル。彼が母国イタリアの国営放送Raiのビデオインタビューに答え、近況と将来の展望を語った。

 グラッスルは17歳の昨年、大きな成長を見せた。2019年3月に行なわれたジュニア世界選手権(クロアチア/ザグレブ)で銅メダルを獲得。シーズンが変わった同10月には母国で開催されたISUジュニアグランプリ(GP)シリーズ、エーニャ・ノイマルクト杯で見事に優勝を果たし、ジュニアGPファイナル出場へのラストチャンスをものにした。大会では、疲労もあり6位と不本意な結果に終わったが、ジュニア世界選手権でのメダル獲得により世界フィギュアスケート選手権への出場も決まっていた。
 
 イタリアの自宅からインタビューに答えたグラッスルは、冒頭で愛犬が登場すると、「名前はコオリ、日本語だよ。イタリア語でGhiaccio(氷)のことだよ」と紹介。続けて、「ロックダウン(5月4日以降は規制緩和)が長くなり退屈してきている。毎週同じことの繰り返しだから。1日も早く氷の上に戻りたい」とコメント。トレーニングは、「スカイプを使って毎日ヨガ、筋トレやダンスの練習をしている。リンクに戻った時、ブランクを感じないでより容易にエレメントをこなせるようにしたいから。毎日ヨガを行なうようになって可動範囲が広がったんだ」と語り、振付に関しては、「映像を送ってもらい自分で練習したものを撮影して送り返している」と言う。

 ロックダウンの真っ最中、4月4日に18歳の誕生日を迎えたグラッスルは、「自宅隔離中だったけれど、家族と誕生日を祝ってケーキも食べたんだ!」とあどけなさが残る笑顔でコメントした。